キム・セイル、ロン・アシュトンを語る (30人のギタリスト、30人を語る (30/30))

15 March 2012  |  Tags: 30 on 30, Kim Thayil, Ron Asheton

「Guitar World」サイトの2011年12月の記事より。雑誌が創刊30周年ってことで、著名なギタリスト30人にそれぞれ憧れのギタリストを語ってもらったっていう企画。今回は最終回。

→ 30 on 30: The Greatest Guitarists Picked by the Greatest Guitarists


  • 最初にザ・ストゥージズを聴いたのは1970年代で、その頃すでにニューヨーク・ドールズ、ザ・ストゥージズ、MC5あたりは廃盤になってて、中古盤屋で見つけるしかなかった。一番近い店でも10km離れてたけど、時々掘り出し物があった。ザ・ストゥージズの「Funhouse」もそういう1枚だ。B面が特に狂ってる。凶暴だ。ロンがとりわけジャリジャリでチャラチャラなサウンドをかましてて、サックスとの即興の応酬なんか、クール・ジャズなノイズ・ロックだよ。ザ・ストゥージズは単純なブルースはやらない。リフを延々と続けたりして、催眠術みたいに聴き手を打ちのめす。ロンもブルースを弾くことはあるが、もっとグシャグシャで、カオスなんだ。FMラジオやトップ40なんかじゃ絶対にかからない。「I Wanna Be Your Dog」、「TV Eye」、「Loose」、「Down on the Street」、どの曲も驚異的だ。

全30回を一通りよく見ると、なぜかジミー・ベイジが取り上げられてないな。デュアン・オールマンはどうした。ジョニー・ウィンターは? ロイ・ブキャナンは? スティーブ・クロッパーは … っと、ちょっと微妙か。某所で「新御三家」って言われてるジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤー、デレク・トラックスもいないし。けど、面白かった。新しい収穫もあったし。

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