トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)

21 September 2019

今回はちょっと趣向を変えてみた。トーマス・B・W・ベイリーって人、よく知らないんで申し訳ないけど、アメリカで電子音楽の方面で活動してるそうだ。日本に住んでたことがあって、日本のレコード店を訪れた時の衝撃を語っている。「Perfect Sound Forever」サイトの2008年12月の記事より。

→ Perfect Sound Forever | A Salute to Japan's Independent Record Shops


  • ずいぶん前、シカゴのタワーレコードで働いてたことがあって、給料が安い他は、悪い仕事じゃなかった。色んな人種のアル中、ジャズ百科事典、ディスコ・ディーバ、LSDの売人、もうありとあらゆる人間が働いてた。あのケバい黄色と赤のロゴは、一連のろくでもない機械作業なんかと一緒に、脳みそに刻みつけられてる。地元のスターが人気を得て有名になっていったり、逆に、かつてのスターが落ち目になっていったり、単調な繰り返しだ。まぁ、ザ・ドアーズのレイ・マンザレクが自著のサイン会で (誰も来なくて) 怒りで顔を真っ赤にするとか、その翌日に店の仮設ステージでロックバンドが火を吹くアクションをやって火事になる、なんてのは、どの店でも体験できるってわけじゃないが。

  • そんなんで、もう本が軽く1〜2冊は書けるくらいの経験は積んだものと、たかをくくってた。日本のレコード屋で、その堂々たる威容を目の当たりにするまでは。東京の西新宿とか、大阪のアメリカ村とか、音楽の震源地にほんの何回か足を踏み入れただけで、自分のそれまでの経験がどんなに詰まらないものだったか、思い知らされた。


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ちなみに、この「Perfect Sound Forever」って、読者からの投稿で成り立ってるサイトで、色んなネタが面白い。

続く ›



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