ブライアン・イーノ、「Everything That Happens Will Happen Today」を語る

21 April 2012  |  Tags: Brian Eno, David Byrne, Talking Heads

「FACT」誌サイトの2012年4月の記事より。2008年の雑誌掲載記事がウェブ転載されたもので、デイヴィッド・バーンとの共作「Everything That Happens Will Happen Today」を出す直前のインタビュー。

→ Brian Eno Interviewed


  • 「電子ゴスペル」みたいなものを作りたかったんだ。歌が中心にあるが、それを取り囲む音像は普通と違うようなのをね。この考えはゴスペルをずっと愛好してきた中から出てきたんだが、聴くようになったきっかけはデイヴィッド・バーンとトーキング・ヘッズなんだ。ゴスペルを最初に意識したのは、ナッソーのコンパス・ポイント・スタジオでトーキング・ヘッズと「More Songs about Buildings and Food」を作っている時に、ラジオから流れてきた「Surrender to His Will」だ。彼らの音楽への興味に接して、自分がそれまで気にしてなかった音楽も聴くようになったんだよ。ゴスペルも含めてね。だから、「Everything That Happens ...」は円環が閉じて繋がったみたいな感じがする。

デイヴィッド・バーンとの共作は「My Life in the Bush of Ghosts」から27年ぶり。イーノがトーキング・ヘッズを初めてプロデュースした「More Songs about Buildings and Food」からは30年。「円環が閉じた」ってのは、その年月を言っている。インタビューはこの後、「高級芸術 (純粋芸術) vs 大衆芸術」とか、長い芸術論になるんだけれども、音楽の話からは離れるんで、紹介するかどうか、思案中。難しくて、よく解らないしね (苦笑)。ただ、その中に「京都の神社にイーノの芸術作品 (installation) がある」って文がある。えー、本当か?、と思ったら、どうも1989年に奈良の天河大辨財天社でやった奉納演奏のことを言っているらしい。

ちなみに、イーノのインタビューについて、かなりの数を日本語で紹介してくれているサイトがある。すでに (掲示板の他は) 終わってしまっているようだけど。

→ ブライアン・イーノ インタビュー

続く ›



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