トニー・レヴィン、「Levin Torn White」を語る (1/6)
「Innerviews」サイトの2012年1月の記事より。アルバム「Levin Torn White」について、その非常に特異な制作方法を語っている。
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アルバムには色んな作りかたがあって、自分はあれこれ試してみたいと思っているが、中でもこれは即興の最先端って言えると思う。ある人が即興で録音し、別の人がその上で即興で演奏し、全体を再構成して最初の人に戻したり、さらに別の人に渡したりする。それがこのアルバムの大半でやったことだ。自分は沢山のアルバムに関わってきたが、こんなやりかたは全く初めてだった。だが、関わった誰もが面白がった。自分たちを解放して、普段と違うふうに互いに応酬する、そういうものだったんだ。何かに挑戦して演奏家として成長するのは嬉しいよ。
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このアルバムは、プロデューサーのスコット・ショアーのアイデアだ。彼はLazy Bonesってレーベルを持ってて、アラン・ホワイトと私と一緒に何かやりたいって考えてた。それで、3人めは誰がいいか、それとも3人より増やしたほうがいいか、相談した。そして、デイヴィッド・トーンがいいってなったんだ。まずアランが、ドラムスだけでほとんどのトラックを録音した。次に自分が、それに合わせる一つだけじゃなく、全てのベースを録音した。それも、別々のアイデアで幾つかのテイクをだ。そして、スコットが長い時間をかけて苦労しながら、最適な組合せを探していった。結果をいったん私に戻した後、デイヴィッドに渡した。結局、即興のパーツ群と少しばかりの構造が出来上がったわけだ。
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