スティーヴ・ヴァイ、「The Story of Light」全曲を語る (3/12)
「Music Radar」サイトの2012年7月の記事より。8月に発売される7年ぶりの新作について、曲ごとに解説している。
→ Steve Vai Talks The Story of Light Track-by-Track
John the Revelator
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ビックリするかもな。「こいつ、何やってんだ?」ってね。若い頃は、あまりブルースは聴かなかった。どうも単純なように聴こえて、よく理解できなかったんだ。それが、ルーツをたずねていって、良さが解るようになってきた。何であれ、本物は違う。
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トム・ウェイツと喋ってたら、ハリー・スミスのことを教えてくれた。スミソニアン (アメリカの国立博物館) から出てる「Anthology of American Folk Music」を編さんした人だ。もうどこにいても、いつも繰り返し聴いてる。必修だよ。中でもブラインド・ウィリー・ジョンソンの「John the Revelator」は、本当に衝撃的だった。おそろしくミステリアスでヘヴィだ。それで、Sonyからサンプルのライセンスを手に入れて、それを元に録音した。この歌には幾つかバージョンがある。カウンターポイント・シンガーズ (アメリカのコーラスグループ) のが特に素晴らしい。彼らの録音をそのまま使おうとしてみたが、うまく音が合わなかった。なので、ロサンゼルスで歌手を10人ばかり雇って、同じアレンジで歌ってもらったんだ。三重録音して分厚いヴォーカルに仕上げた。だが、昔のままではない。ゴスペルでもない。ヘヴィメタルなギターと組み合わせた。Ibanezのストラトを使って、アンプはCarvinのLegacy。Harmony Hutスタジオで初めて録音した曲だ。
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そしてビヴァリー・マクレランだ。グラミー賞でホストをしていた時に、たまたま彼女もそこにいた。もうぶっとんじまったよ。声のパワー、感情の込めかた、「これだ」と思ったね。俺なんかを聴く人は多くない。たいていの人は、1980年代から生き残ってる変てこな速弾き野郎くらいにしか思ってないだろう。それが、ビヴァリーは楽屋で俺を待ってくれてて、俺の大ファンだって言うんだ。ほんと、ビックリしたよ。で、言ったんだ。「俺のアルバムで歌ってくれないか。この曲にまさにぴったりなんだ」。今度のツアーにも同行してくれる。
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