エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (5/14)

17 July 2012  |  Tags: Edward Van Halen, Steve Lukather

スティーヴ・ルカサーの公式サイトにある記事で、元は「Guitar - for the Practicing Musician」誌の1993年9月に掲載とのこと。エディ・ヴァン・ヘイレン (エディ) とスティーヴ・ルカサー (ルーク) は大の仲良しだそうで、同じ高校の先輩・後輩の間柄らしい。いちおうエディがルークにインタビューするって体裁にはなっているが、中身はほぼダベリに近い (笑)。たまにはこういう記事もいいかも。

→ Edward Van Halen - EVH interviews Luke


  • ルーク:けど、いいよな、最初のアルバムで一気に成層圏まで行っちまったってのは。

  • エディ:お前らのバンドのほうが地球上で最高のミュージシャンの集まりじゃないか。

  • ルーク:なに言ってんだよ。

  • エディ:真面目なんだぜ。お前らほどまとまってるバンド、見たことない。お前だろ、ペイチだろ、ポーカロ兄弟だろ。ジェフ、安らかに眠ってくれ。最高のミュージシャンたちだ。1年にグラミー賞を8つもだ。なんでマスコミからあんなに叩かれるんだ?

  • ルーク:奴らはいつもそうだよ。これからもずっとな。グラミー賞は10年も前のことだ。売れたんで、ご褒美みたいなもんだったんだろう。

  • エディ:お前らが最高だったからだろ。

  • ルーク:まぁ、奴らが何を考えてんだか、ちっとも判らないよ。

  • エディ:評論家ってどう思う。

  • ルーク:誰もが自分の意見を好き勝手に言っていいとは限らないよな。お前らだってマスコミから叩かれただろ。近頃じゃ、ギターの第一ポジションでコードが弾けたり、深い意味の歌詞が書けたりしても、ますますどうでもよくなってきてる。俺は良い音楽を演奏したい、良いミュージシャンになりたい、それだけだ。だが、世の中にはもう一つ別の考えかたがあるらしい。評論家って奴らは、判りやすいものしか認めないんだ。

  • エディ:自分が理解できないものは厄介だからな。

  • ルーク:インストゥルメンタルを評論してみてもらいたいもんだよ。ロバート・ヒルバーン (アメリカの有名なポップス評論家。ロサンゼルス・タイムズ紙にずっと評論コラムを持っていた) みたいな奴らにだ。クラシックを聴かせて、「評論してみろよ。どこに改良の余地がある?」ってな。

  • エディ:奴らっていつもそうなんだよな。もっと良いやりかたを自分たちは知ってんだ、みたいな。

  • ルーク:まさに。それに、その通りにやったとしても、やっぱり嫌われるんだよ。

  • エディ:そうそう、ほんと。

  • ルーク:どっちにしても叩かれる。ま、けど、「アマデウス」(モーツァルトを描いた映画) の昔からある話だからな。国王側近の音楽家が「音が多すぎるようですな」って言ったんで、モーツァルトが「どの音がご不満で?」って (笑)。そういうことだろ。


話は違うが、ジョン・ロードが癌のため、昨日71歳で亡くなった。合掌。

→ Barks: 元ディープ・パープルのジョン・ロード、死去

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