スティーヴ・ヴァイ、「The Story of Light」全曲を語る (5/12)

18 July 2012  |  Tags: Steve Vai

「Music Radar」サイトの2012年7月の記事より。8月に発売される7年ぶりの新作について、曲ごとに解説している。

→ Steve Vai Talks The Story of Light Track-by-Track


Creamsicle Sunset

  • リフはあった。元は練習用で、「コード理論101」なんて教材に出てくるような代物だ。単にEの三和音のインバージョンだが、音楽で聴いたことはない。けど、やってみると、美しいじゃないか。どうやって展開するか、どういうふうに溶け込ませるか、一気に見えてきたんだ。やる度ごとに弾きかたを変えてみた。ギターって感受性のある楽器だよな。ピックを弦に当てて、ある音を出す。親指でかき鳴らして、ある音を出す。指でひっかけて、ある音を出す。それぞれ違う。組合せは無限だ。

  • 「Creamsicle」ってのは、アイスクリームをオレンジ・シャーベットでくるんだバーだ。大人になってもこれを食べると、小さい時に真夏に食べた記憶がよみがえってきて、すぐにあの頃に逆戻りだ。面白いよな。ある日、ハワイで夕焼けを見てたんだ。それまでに見たどんな夕焼けとも違ってた。オレンジの空に白い筋雲。あれの味はCreamsicleみたいかな、なんて考えてた。そして、ふと思った。あれの音はどんなだろうってね。

  • ハワイアンの夢心地な雰囲気がちょっとだけあるだろ。ギターのところは、どのコードのどの音もしっかり識別できるようにしたかった。アルバム全体じゃ、ギターは60%がEvo、30%がFlo、10%は他のを使った。レスポールとか、色んなホロウボディとか。この曲はストラトのエリック・ジョンソン・モデルだ。それを古いBandmasterヘッドに直結した。あとは指であれこれ工夫した。


参考: → Creamsicle (by Unilever) (笑)

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