スティーヴ・ヴァイ、「The Story of Light」全曲を語る (11/12)
「Music Radar」サイトの2012年7月の記事より。8月に発売される7年ぶりの新作について、曲ごとに解説している。
→ Steve Vai Talks The Story of Light Track-by-Track
No More Amsterdam
-
リフはずっとiPhoneに入れてあった。気に入ってて、何度も聴き返してた。そういうリフが時々あって、聴く度にどんどん輝いてくる。
-
この曲じゃ、15種類くらい以上のギターを使ってる。他にもバンジョー、シタール、マンドリンとかね。ほんのちょっとしか使ってないのもあるけど、どれもしっかり聴き取れるようにした。ギターはIbanez EuphoriaとTaylorの12弦。他にも、南米で買ったcavakinoって4弦の楽器、ほとんどどのアルバムでも使ってるCoral のシタールとか、電気楽器も山ほど、一方の側でTelecaster、もう一方でStratocaster、ヘビーなリズムはLes Paulとか、もう色々だ。
-
エイミー・マンは、ずいぶん昔からの知り合いなんだよ。同じカレッジだったし、同じアパートの2部屋先くらいに住んでたこともあるし、女房のピアと仲良しなんだ。彼女の曲は、女房が買ってくるんで、前からよく聴いてた。弱さと強さが同居してるみたいな感じで、耳から離れない。「No More Amsterdam」のトラックが一通り出来上がった時に、考えたんだ。もうちょっと何か欲しいよな。それで歌詞を付けてみようとしたんだけど、どうもうまくいかない。そしたら、女房が「エイミーを呼んでくればいいじゃない」。けど、ビヴァリーの時と同じ思いが、頭をよぎったんだ。「どうせ1980年代の速弾き自己陶酔野郎くらいにしか思われてないんだろな」。それでも録音を送ってみたら、気に入ってくれたよ。彼女は「shredder」(速弾きギタリスト) って言葉すら知らなくって、オフィスにあるシュレッダーだと思ってたんだ (笑)。
-
俺の曲の上で俺のマイクを通じて彼女の歌が聞こえてきたのは、大した経験だったよ。彼女の歌詞も素晴らしい。「No More Amsterdam」って曲名にしたのが、ちょっと不安だったんだけどね。だが、ドラッグがどうのこうのとか、そんな歌にするつもりはなかったんだ。自分の歌う声は弱々しくて素人っぽい。エイミーの声もそうだ。それを合わせるのは楽しかったね。
そういえば、Music Radarの2012年8月の「世界最速のギタリスト20人」にも、ちゃんと選ばれてるね。こんなだ (キコはどうした)。
→ Music Radar: 20 of the Fastest Guitarists in the World Today
- Michael Angelo Batio
- Buckethead
- Al Di Meola
- Marty Friedman
- Chris Impellitteri
- Jeff Loomis
- Alexi Laiho
- Albert Lee
- The Great Kat
- Steve Vai
- Yngwie Malmsteen
- Ben Weinman
- John Petrucci
- Joe Satriani
- Paul Gilbert
- Alex Skolnick
- Rusty Cooley
- Steve Morse
- Eddie Van Halen
- John Taylor
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る