ビル・ブルフォード、最近の心境を語る
さらに割込み。今回は小ネタ。2009年に引退宣言したビル・ブルフォードのインタビュー。自伝を出版して、東京でもサイン会をしたりしてるが、引退後のインタビューで活字になってるのはほとんどなくて、これくらいのようだ。
まずは、「NPR (旧National Public Radio)」サイトの2010年12月の記事より。
→ NPR: Bill Bruford Moves from Beats to Books
- もう人前での演奏はやらない。ガーデニングしたり、ウォーキングしたり、そのへんのご隠居と変わりないよ。数年後には、どうなってるだろうね。
「ブラフォード」または「ブラッフォード」改め (本人のせいではない)、「ブルフォード」または「ブルーフォード」ってことだが、うぅむ、言っちゃ悪いが、ロバート・フリップとのこの違いは何だ。次は、「UK Drummer」ってサイトの2011年10月の記事より。
→ UK Drummer: Bill Bruford Interview
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私が育った頃とは、今は全く違う世界になってしまった。当時は、ドラマーはとにかく個性が期待されてて、誰もがそれぞれ違ってた。チャーリー・ワッツはジンジャー・ベイカーとは違うし、ジンジャー・ベイカーはさらに別の誰それとは違うし、みたいに。今は面白いドラマーが減ってきたような気がするんだ。たいてい同じに聞こえる。何だか個性が失われてきたんじゃないかな。もっと挑戦的、もっと独創的じゃないとね。もちろん優れたドラマーもいる。ゲイリー・ハズバンドはどの演奏も素晴らしい。ギャヴィン・ハリスンも大好きだ。アサフ・シルキスとマーク・ジュリアーナもいいね。そういったドラマーが、可能性を広げてくれてる。
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自分のキャリアで最高の時ってのは、答えるのがすごく難しいが、そうだな、1980年から84年の間だ。本当に素晴らしい仕事をしてる実感があって、当時のどのアルバムでも実に良い演奏ができた。だが、キャリア全体を通じて沢山の素晴らしい時間を過ごしてこれて、すごく幸運だった。
1980~84年ってのは、キング・クリムゾンの「Discipline」期だ。そっか。
今日のおまけ:「ModernDrummer」って雑誌のサイトが、ドラマーから見た「プログレ古典ベスト20」ってのをやってて、これが普通と微妙に違ってて面白い。けど、だったらマグマやアルティ・エ・メスティエリはどうした (笑)、みたいな。2012年7月の記事より。
→ MODERNDRUMMER - 20 Classic Prog Albums
- King Crimson - In the Court of the Crimson King (1969)
- Jethro Tull - Aqualung (1971)
- Can - Tago Mago (1971)
- Yes - Fragile (1971)
- Procol Harum - Live in Concert with the Edmonton Symphony Orchestra (1972)
- Jethro Tull - Thick as a Brick (1972)
- Pink Floyd - The Dark Side of the Moon (1973)
- Emerson, Lake & Palmer - Brain Salad Surgery (1973)
- Faust - IV (1973)
- Gong - Angel's Egg (1973)
- Genesis - The Lamb Lies Down on Broadway (1974)
- Gentle Giant - Free Hand (1975)
- 801 - Live (1976)
- Rush - 2112 (1976)
- Kansas - Leftoverture (1976)
- U.K. - Danger Money (1979)
- Frank Zappa - Joe's Garage (1979)
- King Crimson - Discipline (1981)
- Peter Gabriel - Security (1982) (ソロ4作めのアメリカ盤のタイトル)
- Yes - 90125 (1983)
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