ビル・ブルフォード、最近の心境を語る

25 September 2012  |  Tags: Bill Bruford

さらに割込み。今回は小ネタ。2009年に引退宣言したビル・ブルフォードのインタビュー。自伝を出版して、東京でもサイン会をしたりしてるが、引退後のインタビューで活字になってるのはほとんどなくて、これくらいのようだ。

まずは、「NPR (旧National Public Radio)」サイトの2010年12月の記事より。

→ NPR: Bill Bruford Moves from Beats to Books


  • もう人前での演奏はやらない。ガーデニングしたり、ウォーキングしたり、そのへんのご隠居と変わりないよ。数年後には、どうなってるだろうね。

「ブラフォード」または「ブラッフォード」改め (本人のせいではない)、「ブルフォード」または「ブルーフォード」ってことだが、うぅむ、言っちゃ悪いが、ロバート・フリップとのこの違いは何だ。次は、「UK Drummer」ってサイトの2011年10月の記事より。

→ UK Drummer: Bill Bruford Interview


  • 私が育った頃とは、今は全く違う世界になってしまった。当時は、ドラマーはとにかく個性が期待されてて、誰もがそれぞれ違ってた。チャーリー・ワッツはジンジャー・ベイカーとは違うし、ジンジャー・ベイカーはさらに別の誰それとは違うし、みたいに。今は面白いドラマーが減ってきたような気がするんだ。たいてい同じに聞こえる。何だか個性が失われてきたんじゃないかな。もっと挑戦的、もっと独創的じゃないとね。もちろん優れたドラマーもいる。ゲイリー・ハズバンドはどの演奏も素晴らしい。ギャヴィン・ハリスンも大好きだ。アサフ・シルキスとマーク・ジュリアーナもいいね。そういったドラマーが、可能性を広げてくれてる。

  • 自分のキャリアで最高の時ってのは、答えるのがすごく難しいが、そうだな、1980年から84年の間だ。本当に素晴らしい仕事をしてる実感があって、当時のどのアルバムでも実に良い演奏ができた。だが、キャリア全体を通じて沢山の素晴らしい時間を過ごしてこれて、すごく幸運だった。


1980~84年ってのは、キング・クリムゾンの「Discipline」期だ。そっか。

今日のおまけ:「ModernDrummer」って雑誌のサイトが、ドラマーから見た「プログレ古典ベスト20」ってのをやってて、これが普通と微妙に違ってて面白い。けど、だったらマグマやアルティ・エ・メスティエリはどうした (笑)、みたいな。2012年7月の記事より。

→ MODERNDRUMMER - 20 Classic Prog Albums

  1. King Crimson - In the Court of the Crimson King (1969)
  2. Jethro Tull - Aqualung (1971)
  3. Can - Tago Mago (1971)
  4. Yes - Fragile (1971)
  5. Procol Harum - Live in Concert with the Edmonton Symphony Orchestra (1972)
  6. Jethro Tull - Thick as a Brick (1972)
  7. Pink Floyd - The Dark Side of the Moon (1973)
  8. Emerson, Lake & Palmer - Brain Salad Surgery (1973)
  9. Faust - IV (1973)
  10. Gong - Angel's Egg (1973)
  11. Genesis - The Lamb Lies Down on Broadway (1974)
  12. Gentle Giant - Free Hand (1975)
  13. 801 - Live (1976)
  14. Rush - 2112 (1976)
  15. Kansas - Leftoverture (1976)
  16. U.K. - Danger Money (1979)
  17. Frank Zappa - Joe's Garage (1979)
  18. King Crimson - Discipline (1981)
  19. Peter Gabriel - Security (1982) (ソロ4作めのアメリカ盤のタイトル)
  20. Yes - 90125 (1983)



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