ケン・スコット、ジェフ・ベックを語る
1960年代から1970年代にかけて活躍していたエンジニア/プロデューサーのケン・スコットがザ・ビートルズの「White Album」について語っていた続き。「Guitar World」誌サイトの2012年4月の記事より。
→ Guitar World - Producer Ken Scott: 'Jeff Beck Didn't Think He Was Good Enough'
-
「Truth」の時は、ジェフ・ベック・グループはまだ誰にも知られてなかったからね。とにかくすごい奴らが集まって、嵐のようなレコーディングだった。最初のアメリカツアーから戻った後、次のアルバムを作ろうってなった時は、もう誰もがエゴ丸出しで、これはうまく行かないなってのが、すぐによく判った。
-
その後も、彼とは何度も一緒に仕事をした。ロンドンのトライデント・スタジオ (スコットはそこにいた) に現れて、彼とコージー・パウエルとでモータウンで録音してきたのをミックスし始めたりした。だが、何かの理由で完成しなかった。他にも、私がスタンリー・クラークと仕事していたら (1975年の「Journey to Love」)、いきなり現れて何トラックか録音したりした。その時には、すごい仕事ぶりで、ナイスガイに戻ってたよ。
-
「There and Back」の時は彼は、他のメンバーと一緒に演奏できるほど自分は上手くない、って思い込んでて、色々と引っ張り出すのが本当に大変だった。自分は無能だって感じてたんだ。私は彼の色んな側面を見てきている。大好きだ。
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る