マイク・ケネリー、「Wing Beat Fantastic」を語る (1/2)

12 November 2012  |  Tags: Mike Keneally, Andy Partridge

「Something Else!」サイトの2012年7月の記事より。アンディ・パートリッジが協力した最新アルバム「Wing Beat Fantastic」のプロモーションって意味もあるようだ。

→ Something Else! - 'It Was Great Fun': Mike Keneally on XTC, Frank Zappa and the Enduring Magic of Tarkus


  • 「Wing Beat Fantastic」のアルバム作りは、何が出てくるか、全く判らなかった。アイデアの断片をいっぱい書き溜めたノートを何冊か持って、アンディの家に行ったんだ。歌詞とか曲とか、他の曲に使わなかった断片を何年分もだ。アンディは、面白そうなネタに出くわすまで、ずっとページをめくっていく。例えば、「wing beat fantastic」ってフレーズを見つける。「どういう意味?」って聞くんで、「判らない」って答えた (笑)。そうしたら、「とっても面白いじゃないか。どっかで使おう」。そういうのが、アンディのやりかたの楽しいところだ。彼は素晴らしい作詞家で、素のコンセプトさえあればいい。そこから実に見事な詩が湧き出てくる。あんな天才的なソングライターと仕事するのは、とんでもなく楽しかった。彼の詩の才能は、あらゆる文学でも最高のレベルだと思うよ。そんな人とコラボレーションできたのは、本当に光栄だ。

  • アンディは曲作りでは、エディターみたいな役割だ。「コードを一つくれ」って言うんで、俺が一つ弾く。もう一つ弾く。そうすると、もうちょっと高いのとか低いのとか、言ってくる。それはコードの中の音を一つ変えるだけかも知れない。一緒に作った曲のどの部分も、俺たち二人のフィルターを通ってる。彼のほうが、自然に、主導する立場になってった。俺もそれで楽しかった。彼が気に入ったら、俺も気に入る。それが、彼が新しい曲を作ろうってトリガーにもなったんだよ。過去12年間、彼が曲を大して作ってこなかったのは知ってるだろ。


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