ホルガー・シューカイ、電子音楽などを語る
クラフトワークねたを紹介した時、2013/2/10 にカンの名前が出てきたんで、ついでに。ロシアのサンクト・ペテルブルグで公演した時のインタビューが地元の新聞に載ったもの。「The St. Petersburg Times」紙の2003年5月の記事より。
→ The St. Petersburg Times - Carrying the Electronica Can
- 苗字 (Czukay) は「shook-eye」と同じ発音だ。ウクライナやポーランド (本人の出身地) の言葉で「検索」を意味する単語を、ちょっと綴りを変えて使ってる (本名はHolger Schuering)。
現代音楽の巨匠シュトックハウゼンの弟子だったシューカイの音楽から、イギリスのパンクロッカーが何人も大きな影響を受けていることについて。
- シュトックハウゼンは英雄だ。巨人だ。自分で何か新しいことを始めようと思ったら、まず偉大な父親から親離れしないといけない。パンクは親離れの一つの方向なんだ。カンも、ヒッピーのふりをしてたけど、実際には最初からパンクバンドだった。
電子音楽とライブ演奏について (ステージ上で自動演奏してライブと言えるのかについて)。
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電子音楽をライブ演奏しても、矛盾でも何でもない。自動演奏にミュージシャンが参加して一体化する、新しいやり方なんだ。
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カンの最初のアルバムもそうだった。ドラマーは、エコーマシンを使うと (1回叩くと音が2回出るので) 仕事が半分になるから、すごく喜んでたよ。もう半分は機械が仕事してくれるんでね。電子音楽は端的に言えば、そういう機械と人間の一体化だ。
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別に聴衆を騙してるわけじゃない。最も大切なのは、それで魅力的なものが作り出せるかどうかだ。結果が全てであって、それをどう作るかは関係ない。
ロシアではカンは、ザ・ローリング・ストーンズ並みって言ってもいいくらい、人気があるんだそうだ。この時の公演では、担当楽器は例によって「ギター、フレンチホルン、短波ラジオ」。
ちなみに、この人の苗字「Czukay」は、欧米でも「チューカイ」とか「ツューカイ」とか「読めない」とか色々と言われてるけど、「シューカイ」で決まりのようだ。見てると、Ryuichi Sakamotoの「Ryuichi」ってどう読むんだ、みたいな人もいたりする。
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