フローリアン・シュナイダー (笑)、クラフトワークを語る
クラフトワークの (文字通り?) スピンオフ第2弾は、インタビュー嫌いで有名なフローリアン・シュナイダー。2001年の貴重な映像 (笑) からテープ起こしして、スペイン語 (ドイツ語の字幕つき) を英語に翻訳したもの。「The Quietus」サイト2013年2月の「クラフトワーク、10のトリビア」って記事より。
→ The Quietus | Ten Things You (Possibly) Don't Know about Kraftwerk
なんじゃ?こりゃ的な映像そのものは、こちら。
→ YouTube | Che ill von Guevara & Don Schneider - Viva2 Interview 2001
ショーへようこそ。今日のゲストはー、あの高名な、ドン・シュナイダーさんですー。さて... どっから始まったんですか?
- 1947年、メキシコ・シティでのことだ。私は人間型シーケンサーのコンセプトを考案した。バンドのミュージシャンがちゃんと演奏できなくなったら、クビになる。判るかな。
えぇっとぉ... んー... スタジオで?
- そうだ。コンサートでもだ。1970年代には、もっと過激でラジカルなグループが、ドイツにあったそうだ。
ラジカール! えー、あー、うー、クラフトワーク?(ゲホゲホ)
- (ゲホゲホ) そうだと思う。彼らはシーケンサー、リズム・マシーン、コンピューターを使って、ミュージシャンを完全に無用にしてしまったんだ。
あぁー... カルロース・バルトース、それに、ダブル・ヴイ (W)... フリューア!
- (ゲホゲホ) そうだったかな。憶えてないな... 曲を作る時、彼らは本当に必要な音とリズムだけを残して、ほとんど全てをそぎ落としていくんだ。完璧な結果を得るために。
えー、それに、セニョール... ココナッツ? あー...
- ディジタルで電子的なリズムってことでは、実際、同じくらい革新的だ。
ありがとう、ありがとう、ドン・シュナイダーさん、ありがとう!
Viva2っていうドイツのTVチャンネルで放送された番組だそうだ。サングラスにチョビヒゲって出で立ちのシュナイダーが、チェ・ゲバラに扮した東洋系の司会者 (Ill Young Kimって人らしい) と、なぜかスペイン語で、珍妙な会話を繰り広げている。普通のインタビューは、音楽で十分に表現してるのになぜ言葉で説明しないといけない?、とか言って一切受けようとしないのに、ようやく一つ見つかったと思ったら、こんなんだ。
ちなみに、この「10のトリビア」には、他には例えばこんなネタが載ってる。
-
まず「Ananas Symphonie」、そして「Autobahn」で使われた最初のアナログ・ボコーダー、国立研究所で作られたBarth Musicoderを、シュナイダーが2005年にeBayに出品したら、500ドルから始まって、最後はMuteレコードのCEO、ダニエル・ミラーが12,500ドルで落札した。
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「Uranium」で聞ける歪んだボーカルは、聾唖児童のための会話支援機器Vortraxで作ってある。「Numbers」の音は、Texas Instruments社のSpeak & Spellというオモチャだ。日本語の歌詞は、Texas Instruments社のLanguage Translatorで作ったものだ。当時のクラフトワークはサンプラーを持っていなかったので、こういう効果音は全て録音してライブで使っていた。
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シュナイダーの父Paul Schneider-Eslebenは建築家で、ドイツで最初の駐車場ビルやボン空港ビルを設計した。
ところで、セニョール・ココナッツって誰?は、これの前書きあたりがいいかな。
→ Higher Frequency | Senor Coconut Interview (日本語)
このへんが笑えるかも。知ってる人にはとっくに有名だろうと思うけど。
→ YouTube | Senor Coconut - Homecomputer
→ YouTube | Senor Coconut - Tour de France
→ YouTube | Senor Coconut - Showroom Dummies
→ YouTube | Senor Coconut - Behind the Mask
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