ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (16/16)

19 January 2014  |  Tags: Robert Fripp, Andy Summers

1984年、フリップとサマーズがアルバム「Bewitched」をリリースした時のラジオ番組を、ファンが録音してて、後から口述筆記 (テープ起こし) したものだそうだ。普通のインタビュー記事と違って、後から言葉を整理・編集したりしてないので、ある意味 (笑)、生々しい。すごくリラックスした雰囲気。

→ Elephant Talk | Interview with Robert Fripp and Andy Summers on WHFS 99.1 in Annapolis/Baltimore


アンディはどうですか。何か映画のプロジェクトに関わってませんでしたっけ。

  • サマーズ:そうだね。実際、またそのために、明日か土曜からロサンゼルスに飛ぶ。それよりも、映画の脚本を1つ書くつもりでいて、自分にとっては、それが次のプロジェクトだ。あと、1月か2月に音楽を付けて欲しいって映画が3本あって、どれを引き受けるか選ばないといけない。実は、ロバートとこうやってる間にも、面白い話が持ち上がってるんだ。去年の夏に台本を1つ書いたら、彼らが映画化に乗り気になってきて、この2枚のアルバムから音楽を付けようって言ってきてくれてる。

  • ロバート:ほんと?

  • サマーズ:すごく良いものになりそうなんで、やる気満々だ。

  • ロバート:すごいな。

  • サマーズ:今は毎日、それの相談だ。監督が「I Advance Masked」を気に入ってくれてててね。彼らもすごく熱心なんだ。そんなんで、今は映画の活動が中心かな。ザ・ポリスのライブ・アルバムも、12月すぎに出すよ (実際には1995年に出た「Live!」のことか)。

  • フリップ:(ドーセット訛りで) 映画スターになるんだ。

  • サマーズ:それは判らないな。世間が決めてくれることだ。自分じゃそう思ってても、お袋はそう思ってなかったりするし。

  • フリップ:(ドーセット訛りで) 君は最高だよ。ナンバーワン。ナンバーワン!

ジャズ関係のアルバムも考えてるって言ってませんでしたっけ。

  • サマーズ:そう、ジャック・ディジョネットとね。何度も話し合ったんだが、私のほうがまだそれが出来るところまで行ってないってことで、彼がちょっとがっかりしてきたみたいでね。だけど、彼とはぜひやってみたい。一緒にやれそうな、すごく良い曲も持ってるし。

キャメロン・クロウが、「Fast Times at Ridgemont High」を書いた人ですけど、今度出るサウンドトラックのテープをこないだ私に送ってきてくれて、そうしたら、あなたが担当した曲に星印が付いてたんですよ。

  • サマーズ:そうそう。ロバートと私で2枚のアルバムを録音したのと同じスタジオで作ったんだ。「Human Shout」って曲で、その映画に入ってる。「The Wild Life」って映画で、そのうち上映されるんじゃないかな。

そろそろインタビュー終了ですが、放送直前にやった2人のデュエットを再現して頂けますか。

  • フリップ、サマーズ:(斉唱で) Oh, for a muse of fire that would ascend the brightest heaven of invention. A kingdom for a stage and princes to act and monarchs to behold the swelling scene.

「Human Shout」ってのは、こんな曲のようだ。

→ YouTube | Andy Summers - Human Shout

フリップって普段のインタビューじゃ、小難しい話を繰り広げたりインタビュアーを煙に巻いたりだけど、サマーズと一緒だとずいぶん大人しくて、サマーズのほうがずっと饒舌なのが面白い (笑)。また2人で何かやってくれないかな。ユニバーサル社とフリップの係争も和解したことだし。

それにしても、ラジオ放送の録音から口述筆記って、どれだけ暇がかかったか判らないけど、そうとう大変だったんじゃないかと思う。めちゃくちゃ面白くて貴重なんで、このファンの人に感謝。

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