ケヴィン・エアーズ、「The Soft Machine」を語る (2/2) (自ら代表作を語る (2/9))
これも「Uncut」誌。2008年10月の記事がウェブに掲載されたもので、ケヴィン・エアーズがザ・ソフト・マシーン、ソロ、ブライアン・イーノたちとの共作とか、代表的な8枚のアルバムについて語っている。エアーズはこの後、2013年2月に亡くなった。
→ Uncut | Kevin Ayers - Album by Album
ザ・ソフト・マシーン「The Soft Machine」(1968) (続き)
-
当時のザ・ソフト・マシーンは、多くの人たちから嫌われてたよ (笑)。ただのパブ・バンドじゃなくて、ガールフレンドと踊れるような音楽じゃなかったからだ。だが、ピンク・フロイドなんかも含めて、アンダーグラウンド全体を巻き込んだ大きな動きの始まりだったんだ。それまで誰も知らなかったような動きで、俺たちみたいな変人を表すカテゴリーもなかった。ザ・ソフト・マシーンはあるパワーを持っていて、当時のどの枠にも当てはまらなかった。
-
結局、ニューヨークでレコーディングすることになったが、心底がっかりした。ボブ・ディランなんかもプロデュースしたトム・ウィルスンってのが来たが、奴がやったことと言えば、俺たちが演奏してる間中ずっと、ガールフレンドと電話で喋ってただけなんだ。だから、そもそもプロデュース作業なんて全く何もない。それが俺がザ・ソフト・マシーンを抜けた理由の一つだ。最高のプロデューサー、最高のスタジオ、だが、誰も興味を持ってくれなかったんだ。
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る