ケヴィン・エアーズ、「Whatevershebringswesing」を語る (自ら代表作を語る (4/9))
これも「Uncut」誌。2008年10月の記事がウェブに掲載されたもので、ケヴィン・エアーズがザ・ソフト・マシーン、ソロ、ブライアン・イーノたちとの共作とか、代表的な8枚のアルバムについて語っている。エアーズはこの後、2013年2月に亡くなった。
→ Uncut | Kevin Ayers - Album by Album
ケヴィン・エアーズ「Whatevershebringswesing」(1971)
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「ワインを片手に、いい時をすごそう (have a good time)。うまくやりたいなら、いい時をつかまえないと (let the good times have you)」っていう「Whatevershebringswesing」の歌詞が、このアルバムを一番うまく表してる。俺の生きかたそのものだ。人生をどう感じてるかでもある。この対比は、よく考えないといけないことなんだ。
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このアルバムじゃ、マイク・オールドフィールドが素晴らしいギターとベースを弾いてくれてる。当時は、お子様バンドになれとかファッショナブルになれとか、そんなプレッシャーは何もなかった。
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「Singing a Song in the Morning (Religious Experience)」って曲のどれかのテイクにシド・バレットが参加してくれたんで、そのテイクはどこにあるんだって、みんなに聞かれる (「Joy of a Toy」の2003年リイシューにボーナス・トラックとして収録されている)。アルバムに入ってるかどうか、よく憶えてないけど、セッションにいたのは間違いない。その頃には、もうおかしくなり始めてたけどね。親友ってわけじゃないが、あちこち色んなコンサートでお互いに共演してた。ピンク・フロイドの最初のアルバムは、とりわけ大好きだよ。あれはシドそのものだね。
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「Oh! Wot a Dream」(「Bananamour」に収録) は、誰のアイデアに応えたものでもない。純粋に俺自身の妄想だ。シドと、そしてあの時代に向けてのね。「I met you floating when I was boating...」(「Oh! Wot a Dream」の歌詞) は、当時の様子そのものなんだ。それを表すのに、大仰な曲は要らない。サンドイッチ (歌詞に「You offered me your one and only sandwich」と出てくる) の意味? あれは言葉のあやだ (*)。
(*) 原文は「poetic license」で、詩の体裁を保つために言葉の本来の意味や文法をねじ曲げること。
一番売れたソロ・アルバムなんだそうだ。「Singing a Song in the Morning (元のタイトルはReligious Experience)」はバレット参加バージョンとそうじゃないバージョンが出回っているようで、どれがどっちか、よく判らない。
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