ケヴィン・エアーズ、「The Unfairground」を語る (自ら代表作を語る (9/9))
これも「Uncut」誌。2008年10月の記事がウェブに掲載されたもので、ケヴィン・エアーズがザ・ソフト・マシーン、ソロ、ブライアン・イーノたちとの共作とか、代表的な8枚のアルバムについて語っている。エアーズはこの後、2013年2月に亡くなった。
→ Uncut | Kevin Ayers - Album by Album
ケヴィン・エアーズ「The Unfairground」(2007)
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今のマネージャー、ティム・シェパードにそうとう助けてもらった。俺の性根を叩き直して、企画させてくれって言ってきたんだ。若いメンバーはみんな、彼が集めてきた。昔の俺の面白さをよみがえらせよう、俺の健康にもいいだろうし、うまくいけば新しいリスナーも増えるかも知れない、そんなことを話し合った。
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当時、俺はベルギーでしょっちゅうライブをやっちゃ、その日の金を稼ぐって生活をしてた。だが、年取ると、頭も身体もちょっと億劫になってくる。ジョーって奴が、俺をマヨルカ島のデイヤって村から引きずり出してくれた。何もしない生活、不健康な生活からな。そして、こう言った。「もう一度、仕事しよう」。素晴らしい家を持って、ゆるみ過ぎてたんだろうな。金はないし、最悪だった。奴は俺が沼にはまってたのを、引っ張り上げてくれたんだ。それで、アルバムを作った。けど、うまく行かなかった。そこに現れたのがティムだ。
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それまで一緒になったことがないような全く新しい面々と仕事するのは楽しかった。Teenage Fanclub、Euros Childs、Candi Payne、そんな奴らにビックリだ。みんな自分たちから来てくれて、本当に楽しかった。もう一度やれるんだ、役に立ってるんだ、そう感じられて、嬉しかった。アリゾナのまだ真空管を使ってるようなスタジオで録音して、何曲かやった。長い間ずっと温めてあった曲なんだ。俺自身もそうだったわけだ。
15年のブランクの後、突然出た最後のアルバム。このブランクって、1992年にオリー・ハルソールが亡くなって、よっぽどガックリきたのかも。
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