ジョン・ポール・ジョーンズ、ファンの質問に答える (3/4)
わりと面白いネタが多いイギリス「Uncut」誌の2010年4月の記事が、今年1月にウェブにアップロードされたもの。「ファンの」と言いつつ、ちらほら業界関係者も混じってたりする。なお、ゼップねたは出てこないので、悪しからず。
→ Uncut | An Audience with... John Paul Jones
ジョシュ・オムとはどうやって知り合ったんでしょう。彼は今でもパーティ狂ですか。
- 今はだいぶ落ち着いたと思うな。デイヴ (グロール) が、自分の40歳の誕生日パーティで、紹介してくれた。変てこな会場で、中世の騎士が馬上槍試合をしてるんだ。デイヴ自身も、14歳の誕生日パーティ向けだよな、なんて言ってた。4歳のでもいいかも知れない。ジョシュと俺は、デイヴの仲立ちで見合いしたみたいなもんだ。周りで「やあやあ、いざ決闘を申し込まん」なんて言ってる横じゃ、なんとも決まりが悪かったけど。だが、何とか乗り越えて、翌日にはスタジオ入りして、ジャムを始めてたよ。すぐさま、これは特別なものになるぞ、って判った。
ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのメンバーにあだ名をつけたら、どうですか。
- デイヴは「スマイリー・ヴァルチャー」だな。いつだってニヤニヤしてる。ジョシュは「スリンキー (しなやかな、または、こそこそした)・ヴァルチャー」ってとこかな。そういう奴なんだ。俺は「スピーディー」か「ジャンピー」がいいかな。「スマイリー」、「スリンキー」、「スピーディー」って、「白雪姫の七人の小人」ってか。
当時、とんでもないファンキーなベースの天才だったよね。何か思い出はあるかな (ドノヴァン)。
- ドノヴァンやミッキー・モストとのセッションは最高だったな。好きにやらせてもらえて、自分の余地があったからね。俺はモータウンやスタックスの専門家なんだ。1960年代半ばのプロデューサーは、アメリカのレコードをカバーしようってなると、必ず俺を呼んだ。誰もしっかりしたベースパートが書けないんで、俺がジェイムズ・ジェマーソン (モータウンのセッション・ベーシスト) へのロンドンからの返答だったってわけだ。ドノヴァンとの仕事で、間違いなく勇気づけられたよ。
1990年代にジミー・ペイジとロバート・プラントがプロジェクトをやった時、あなたに何も声をかけませんでしたが、どう思いましたか。
- そうなんだよ。むかついた。声をかけてもらえなかったのは、もう過去のことだ。それを新聞で知った時には、ちょっとばかり苦しかったけどな。だが、驚いたのは、それじゃない。アンプラグドのプロジェクトは、元々ロバートと俺で考えてたんだ。俺はその後、ディアマンダ・ギャラスとドイツにツアーに行った。テレビをつけたら、ロバートとジミーがそれをやってるじゃないか。俺のパートは別人が弾いてるし。誰だって怒るだろ。そうじゃないか。まぁ、だけど、もう過去のことなんだよな。
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