ロバート・プラント、最近の心境を語る (1/7)

10 August 2015  |  Tags: Robert Plant

「Uncut」誌サイトの2014年9月、「Lullaby and... the Ceaseless Roar」リリースに合わせた記事より。ただ、旅の話とかが主で、音楽の話はあまり出てこないので、念のため。

→ Uncut | All the Old Gods Are Long Gone. But Still... - An Interview with Robert Plant


ジミー・ペイジが、ツェッペリン再結成に乗ってこないプラントにうんざりした、と言ったことについて:

  • (肩をすくめて) 別にアニキの付き人でも何でもないからな。ほんと、プロならもっとマシなこと考えろよって。

旅について:

  • いつも旅してないといられないんだ。誰からも笑われる。子供たちからもだ。「なんで?」って聞くんで、「そこに行かなきゃならないんだよ」。例えば、モロッコのエッサウィラ (世界遺産のリゾート地) に行く。ウェールズの海岸に行く。そういう辺境の地に行って、車を降りて、ただ座って、あるがままを感じとる。時を越えた存在をだ。いにしえの神々は去って久しい。それでも未だに..... いや、生け垣なんかにまで神が宿ってるなんて言うつもりはない。だが、かつてのマジックの名残りは、今でも確かにそこにあるんだ。

「Lullaby and... the Ceaseless Roar」をイギリスで作ったことについて:

  • このアルバムは、この神秘の土地に強く結びついてる。よく知ってる馴染み深い景色の中にいられるのは、至福の休息だよ。65年もいるんだから (インタビュー当時、プラントは65歳)、もう勝手知ったる場所だ。テキサス (しばらく活動拠点にしていた) の石灰岩の丘は、ゴツゴツしてて、何だかちょっとよそよそしかった。それで戻ってきたんだ。ほんの少しの間だけでも、ここにいられれば、それでいい。恐るべき美しさだ。「庄 (the Shire)」の名前もまだ残っている。だが、この土地から力を得るには、細かいところまでよく見ないといけない。それが、今やってることなんだ。ここに落ち着くことができて、全ての神々に感謝している。

原文がインタビューの問答形式になってないんで、記事を構成するのがちょっと面倒。

プラントは2013年の秋からウェールズ近くの田舎に住んでるんだそうだ。最後に出てくる「the Shire」は、「指輪物語」や「ホビットの冒険」でホビット族の住んでいる土地のこと。なお、これに「庄」って絶妙な訳を持ってきたのは、翻訳家・作家の瀬田貞二さんだと思う。で、作者のトールキンに心酔してるってか、ホビット中毒のプラントは、自分の住処のあたりも「the Shire」って呼んでるらしい。「Lullaby and... the Ceaseless Roar」の中の1曲、「Embrace Another Fall」でもそれを歌っている。裏Wikipediaの「Uncyclopedia」でも、ホビットねたでからかわれてるし (英語だけど)。

→ Uncyclopedia | Robert Plant

ちなみに、この「Lullaby and... the Ceaseless Roar」ツアーのライブ盤「More Roar」を、4月にEPで5,000枚だけ出したんだそうだ。今月になって、iTunesでも聴けるようになった。

→ Discogs | Robert Plant and the Sensational Space Shifters - More Roar
→ Robert Plant Official Website | News August 7, 2015: More Roar Now Available Digitally on iTunes

続く ›



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