マイク・オールドフィールド、「Tubular Bells」以外を語る (14/14)
「Innerviews」サイトの2013年の記事より。2012年のロンドン・オリンピックの開会式に出演した話から始まっている。スペインのマヨルカ島でぐーたら過ごしてた師匠のケヴィン・エアーズを見習ってか (笑)、今はバハマのナッソーで悠々自適なのだそうだ。
→ Innerviews | Mike Oldfield - The Messenger
ほぼあらゆる音楽ジャンルを、これまで取り込んできてますよね。この先はさらに何かありそうですか。
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深い瞑想に至ると、そこには何もなくなる。完全な静寂になる。ただ、普通の静寂じゃない。そこには最も音楽的な音楽がある。音の無い音楽だ。
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人間の究極の進化って、どんなだろうって考えててね。アーサー・C・クラーク (イギリス出身のSF作家。「2001年宇宙の旅 (2001: A Space Odyssey)」の作者) のアイデアなんだけど、人間の身体がだんだん機械に置き換えられていって、しまいには物理的な存在ですらなくなって、意識だけになる。彼の小説をベースにしたアルバムも作ったりしたよ (「The Songs of Distant Earth」のこと)。
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何が言いたいかっていうと、音楽は何かを伝える手段だ。音の波だ。いつの日か、そんな音の波なんかなくても、伝えられるようになるかも知れない。昔、ジョン・レノンが音の無い曲を作ったよね (「Unfinished Music No. 2: Life with the Lions」に入っている「Two Minutes Silence」のこと)。私の次のアルバムは、音の無いアルバムになるかもね。レコード会社がどう思うか、判らないけど (笑)。
あなたの音楽が産み出した資金が最初のきっかけになって、今やリチャード・ブランソンは、ヴァージン・ギャラクティック社で宇宙観光旅行を実現しようとしている、そういうふうに考えたことはありますか。
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まぁ、リチャードがヴァージン帝国を築くためだけに、私の音楽が存在してた時もあったわけだけど。しかし、そう言ってしまうのは、自分にとってフェアじゃない (笑)。もっと壮大な計画の一部分だったんだ。
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リチャードは並外れた人物で、たしかに宇宙観光旅行を最初に言い出したけど、他にもイーロン・マスク (アメリカの起業家) なんかもいるし、火星移住計画を言ってる人なんかもいる。その内じゃリチャードが最も可能性が高そうな気はする。20年くらいの内には、もっと多くの人が星々を楽しめるようになるんじゃないかな。
「Tubular Bells」のことを何も聞かれないインタビューは、いかがでしたか。
- うわ。あはは。全くだ。すごいや。信じられない。本当に生まれて初めてだよ。いつも必ず「なぜ『Tubular Bells』を作ったんですか」から始まるんだ。そんなの、床をハイハイしてた頃から頭にあったんだから、理由なんか答えられるわけがない。素晴らしいインタビューだったじゃないか。やれば出来るんだ。
最後の一言が面白い (笑)。
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