クリス・スクワイア、イエスの代表的アルバムなどを語る (1/4)
6月に67歳で亡くなったクリス・スクワイアの、生前ほぼ最後のインタビュー。追悼もかねて、「Ultimate Classic Rock」サイトの2013年2月の記事を紹介することにした。イエスは2013年に「The Yes Album」、「Close to the Edge」、「Going for the One」3枚の完全再現ライブ・ツアーってのをやっていて、その関係の話。
なぜその3枚なんですか。
- 「The Yes Album」は、このアルバムで初めて世界から注目された。自分たちの一里塚だよ。「Close to the Edge」じゃ、初めて20分以上の曲を、LPの片面丸ごとでやった。これももう一つの一里塚だ。「Going for the One」は、初めてイギリス国外で作ったアルバムだ。全く新しい経験だった。イエスのちょっとずつ違う側面を表したアルバム3枚が、互いに持ち上げ合うだろうって思ったんだ。
「Fragile」や「Relayer」でなくて「Going for the One」というのは、驚いた人もいると思いますが。初めて自分たちでプロデュースしたからですか。
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「The Yes Album」から後は、どのアルバムもエディ・オフォードと実際には共同プロデュースしてきてるよ。「Going for the One」じゃ、エンジニアを新しくしたな。レコーディングしたモントルーのスタジオにいたジョン・ティンパーレイだ。なので、音が少し変わった。どれくらいエコーをかけるかとか、熱い議論があったのを憶えてる。だけど、たしかにエディはいなかった。その影響はあったと思う。自分たち自身のアイデア、新しいキャラクターで打って出ることになったわけだ。
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ちなみに、次の「Tormato」も、ロンドンに戻って別の面々と作ったけど、また自分たちでプロデュースした。
いずれ別のアルバムの再現ライブ・ツアーをやるかも、みたいに言ってましたけど、「Tormato」なんかどうですか。
- いいかもね。けど、しばらくはやらないと思う。新しいスタジオ・アルバムを作りたいと思ってるんだ (「Heaven & Earth」のこと)。
なぜそういう懐古趣味なツアーを始めたんですか。
- ツアーには何かテーマが要る。それだけのことだ。新しいアルバムを作ってなかったわけだし。そういうツアーの要望が、少なくとも15年以上も前から「投書箱」に溜まってたんで、やってみることにしたんだ。
んー、2ヶ月もあいてしまった。なんとなく心機一転。
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