パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (4/4)

05 January 2019  |  Tags: Patrick O'Hearn, Frank Zappa

「Frank Talk: The Inside Stories of Zappa's Other People」って本を書いた Andrew Greenaway って人がやってるザッパのファン・サイト「Idiot Bastard」に掲載されたもの。2018年2月のインタビューとのこと。

→ Idiot Bastard | Interview with Patrick O'Hearn, 05.02.18


フランクと最後に喋ったのは、いつですか。

  • たしか1992年の4月だ。当時はアトランタに住んでたんだけど、映画音楽の仕事でロサンゼルスにいた。ウォーレンも、ロンドンに住んでたが、その時はそこに来ていた。L シャンカールもテリーもいた。そうしたらゲイル (ボジオ) が、みんなを集めてパーティしようって言い出したんだ。とっても楽しかったよ。会場は仲間や家族でギッシリで、フランクはすごく盛り上がってた。そして、それまで作ってきた様々なトラックを聴かせてくれた。スタジオ録音やステージ録音の抜粋や編集版で、例えば「The Ocean Is the Ultimate Solution」の色んなバージョンを組み合わせたコラージュとか。そういうのの達人だからね。それがフランクと会って言葉を交わした最後だった。素敵な思い出だ。

今ではベーシストというよりも、ニューエイジ系の作曲家ですね。

  • 電子楽器には1970年代の初めから興味を持つようになって、1978年には機材を集め始めたりして、すっかり電子音楽にハマってしまった。そして、1984年にあるレーベル (ペーター・バウマンのPrivate Music) と契約して、1985年に最初のソロアルバムを出した。その時はまだニューエイジって言葉を聞いたことがなかったんだけれども、レコード屋ではそういうふうに分類されてたね。そうやってアルバムを何枚か作ってたら、映画やTVの音楽の仕事が舞い込むようになって、1980年代終わりから1990年代半ばまで、そんな仕事をかなりこなした。

  • その後、自分のレーベル (Patrick O'Hearnレーベル) を作って、アルバム作りに戻ってきた。だけど、ベースをやめたつもりはない。興味がその時その時で移っていくだけなんだ。

ザッパ・ファミリーから、フランクのホログラムと共演する気はないか、って聞かれませんでしたか。

  • いや。それに、共演したいとも思わないな。フランクと演奏するのが楽しかったのは、沢山の自由度があったからだ。ホログラムで再現しても、変な気がするだけだろうね。

これも関係ないけど、ボジオ・レヴィン・スティーブンスのミニアルバム (というのか) が、なぜか約20年後の今になってリリースされたので、買ってみた。なお、過去の2アルバムも含めて、全曲が試聴できる。

→ Bandcamp | Bozzio Levin Stevens - Walking Dream

5曲入り。1、2、3は「Black Light Syndrome」の未収録曲で、1と2はテリー・ボジオとトニー・レヴィンのデュオ。4と5はマーク・ゲイジによるリミックス。

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