ジョー・サトリアーニ、かつてのギター教室を語る
重厚で熱いインタビュー記事が続いたんで、いくつか落ち穂拾いを。「Strange Beautiful Music」当時のインタビューで、質問は月並みだが、色々と語っている。その中から一つ。
→ Joe Satriani … Legendary Guitarist (www.askmen.com) (2002)
- まず最初に生徒の力量を見抜かないといけない。どれくらいのレベルにいるのか、タイム感やリズム感はどうなのか。絶対音感はあるのか。時には磨いてない原石みたいな才能に出会うこともあるし、時には熱心で真面目だけれども才能はないってこともある。いずれにしても、彼らが何が好きなのかにしたがって、音楽の基礎を教えていくことになる。例えばだ。プライマスのラリー・ラロンデが入ってくる。彼はデスメタルのバンドをやってる。次にデビッド・ブライソンが入ってくる。彼はメタルなんかにはまるで興味なくて、カウンティング・クロウズで演奏してるわけだ。すると今度は40歳の弁護士ってのが入ってきて、弾きたいのはクリーデンス・クリアウォーター … (笑)。とにかく、彼らの望むものに焦点を当てないとね。彼らはそれに金を払ってくれるんだから。誰だって、もともと何も知らなかったところに、誰かが才能を与えてくれたわけだろ。自問自答したんだよ。俺だって、かつて何をすればいいのか判らなかった頃、先生は「この子は何一つ判ってないな」とか言ってたんじゃないかって。だから、俺が教わったすべてを一つ一つ生徒に教えることが、俺の責任だと思うんだ。見返りは何もないけど。
最後の数行に人柄がよく表れている。何であれ、こう言い切れる教師はなかなかいないと思う。それにしても、デスメタルからクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルまでって、どれだけ抽出しを持ってんだろ。
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