アレックス・スコルニック、ジョー・サトリアーニを語る
今日は小ネタ。メタル&ジャズのアレックス・スコルニックが、かつてギターを教わったジョー・サトリアーニについて語っている。「The Gauntlet」ってメタル系サイトの2011年11月の記事で、この部分だけ、あちこちのサイトに引用されてる。
→ The Gauntlet - Testament Interview
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俺は自分の歳にしてはかなり進んだロック・ミュージシャンだったと思う。ヴァン・ヘイレン、ランディ・ローズ、そしてイングヴェイ・マルムスティーンをがんがん聴いてたが、次に大事な内の一人がジョー・サトリアーニで、俺の先生だった。14歳の頃、2年くらい教わったな。
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彼はバークレー (サンフランシスコの隣町で、いわゆるベイエリア) で、たぶん一番多忙な、そして間違いなく最も尊敬されてたギター教師だった。誰もが知っていた。歳は20代後半だったが、あの界隈で目立ってくる若いロック・ミュージシャンは、ことごとく彼の弟子だったんだよ。
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彼はものすごく怖がられてた。とにかく厳しい。おそろしく真面目なんだ。しっかり練習しない生徒には一切教えようとしない、そんな評判が確立しててさ。彼のレッスンを受けるってのは、ちょっとした大胆な賭けだった。
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テスタメントに加入する時に、彼に聞いてみたら、良い考えじゃないかって思ってくれた。一時的なもんだと思ったらしい。当時の俺は、ずっとバンドにいることになるか、そもそも、それに意味があるか、何も判らなかったんだが、物事がうまく回りだしたんだ。彼はメタルを知らないってわけじゃない。メタリカのカーク・ハメットも弟子だし、エクソダスの奴 (リック・ヒューノルトのこと) も時々レッスンを受けてたしな。ずいぶんサポートしてくれた。彼はイタリア系なんで、なんだか、ゴッドファーザーに許しを請いに行く、そんな感じがしたよ (笑)。
2012/1/27 に紹介したサトリアーニの側からの話と、読み比べると面白い。ついこないだ新アルバムを出したサトリアーニだけど、チキンフットのほうは少なくとも来年までお休みだそうだ。
今日のおまけ: 「MusicRadar」サイトが、ギタリストの選ぶギター・アルバム10選って企画を時々やってて、とりあえず3人。三者三様で面白い。ヴァン・ヘイレンの1st、強し。
- Jeff Beck - Blow by Blow (1975)
- Miles Davis - We Want Miles (1982)
- Al Di Meola - Elegant Gypsy (1977)
- Col. Bruce Hampton and the Aquarium Rescue Unit - Live Album (1992)
- Jimi Hendrix - The Jimi Hendrix Concerts (1982)
- BB King - Live and Well (1969)
- Pat Metheny - Question and Answer (1989)
- Wes Montgomery - The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery (1960)
- Ozzy Osbourne/Randy Rhoads - Tribute (1987)
- Van Halen - Van Halen (1978)
- The Jeff Beck Group - Truth (1968)
- Jeff Beck - Blow by Blow (1975)
- Black Sabbath - Paranoid (1970)
- Cream - Wheels of Fire (1968)
- Deep Purple - In Rock (1970)
- Led Zeppelin - Led Zeppelin III (1970)
- Mountain - Climbing! (1970)
- Taste - On the Boards (1970)
- Van Halen - Van Halen (1978)
- Johnny Winter - Johnny Winter And (1970)
- The Beatles - Meet the Beatles (1964)
- The Jimi Hendrix Experience - Are You Experienced (1967)
- Cream - Disraeli Gears (1967)
- Led Zeppelin - Led Zeppelin IV (1971)
- Jeff Beck - Jeff Beck's Guitar Shop (1989)
- Pink Floyd - The Wall (1979)
- Van Halen - Van Halen (1978)
- Steely Dan - The Royal Scam (1976)
- The New Tony Williams Lifetime - Believe It (1975)
- Joe Bonamassa - Live from the Royal Albert Hall (2009)
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