マイク・フレイザー、ジョー・サトリアーニ「Black Swans ...」を語る (キャリアを決定づけた10枚を語る (9/10))
「MusicRadar」の2011年8月の記事より。ミキサー/エンジニア/プロデューサーのマイク・フレイザーが、代表的な仕事として10枚のアルバムを選んだ。第9回はジョー・サトリアーニ「Black Swans and Wormhole Wizards」(2010年)。共同プロデューサー、エンジニア、ミキサーを担当した。
→ Producer/Mix Engineer Mike Fraser: My 10 Career Defining Records
- ジョーとは何枚か一緒に作っている。このアルバムでは、ツアーに出られるメンバーで作りたいって希望があって、チキンフットの成功が頭にあったのかどうかは判らないが、良いアイデアだと思った。カリフォルニアのスカイウォーカー・スタジオに入ったが、すぐさま、他のアルバムとは違う感触になる予感がした。彼は相変わらず強烈なプレイだけど、キーボードのマイク・ケネリーを加えて、ジョー一人で隅から隅まで埋める必要がなくなったんだ。俺の役目は、ジョーが出したい音を出す、やりたいことをやるのを手助けすることだった。スタジオ入りの前にかなり練り上げてたようで、ほとんど言うことはなかったよ。インストゥルメンタルのミュージシャンにとって、アルバムごとに毛色を変えるのは難しいが、このアルバムは彼にとって大きな飛躍になった。アンプについて言えば、幾つか使ってたが、基本はMarshallだね。
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