カーク・ハメット、10人のギター神を語る (1/2)
また「Guitar World」サイトから、2009年4月の記事。カーク・ハメットがあがめるギタリスト10人 (10組?) について語っている。どれも短い寸評だけど、どんな10人かってのが面白い。その前半。
→ Kirk Hammett: The Gods That Wailed
タック・アンドレス
- ベイエリア (サンフランシスコ近郊) のジャズギタリストで、おそろしいフィンガーピッキングの技を持ってる。ジャズのベースライン、コード、メロディ、ソロを同時に弾いてしまうんだ。
エイドリアン・ブリュー
- サウンドやエフェクトへのアプローチがとても面白い。彼の使うコードがまた好きだ。ソロもいいし、ボウイとの仕事 (「Stage」、「Lodger」) もいいし、もちろんキング・クリムゾンもだ。
デイヴ・ホール
- オーストラリアの名手で、驚異的なスライドギターだ。最初に聴いた時にはピッキングとスライドを混ぜてるように聴こえたんだが、ビデオを見たらすべてスライドでやってんだよ。すごく速いし、フレーズもイントネーションもトーンも完璧だ。
マーク・リボー
- よくトム・ウェイツとやってるけど、「Marc Ribot y Los Cubanos Postizos」なんてキューバ音楽もやってたりする。彼の演奏は桁外れだが、メロディとスウィングのセンスが見事にはまってるんだ。
ポール・ギルバート
- ミスター・ビッグで聴くより、もっとずっとすごいギタリストだってのが、最近ようやく判ったんだ (笑)。あるビデオをYouTubeで観て、もうぶっとんじまった。怖いものなしだ。
変態系 (エイドリアン・ブリュー) からウィンダムヒル系 (タック・アンドレス) やアヴァンギャルド系 (マーク・リボー) まで、ほんと、色んなのを聴いてるんだね。誤解のないように、「変態系」はほめ言葉 (笑)。ブリューはスティーヴ・ヴァイと双璧だろう。ちなみに、「wail」は「泣く」って意味だけど、泣きのギターってより泣き叫ぶギターって感じで、インギーの形容詞として使われてたりする。
→ Wikipedia「タック&パティ」
→ Wikipedia「エイドリアン・ブリュー」
→ Wikipedia「マーク・リボー」
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る