スティーヴ・リリーホワイト、フィッシュ「Billy Breathes」を語る (自ら代表作を語る (7/8))
「MusicRadar」の2011年2月の記事より。プロデューサー、スティーヴ・リリーホワイトが代表的な仕事として16枚のアルバムを選んだ内から抜粋。第7回はフィッシュ「Billy Breathes」(1996年)。
→ Production Legend Steve Lillywhite on 16 Career Defining Records
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まったく突然、このパンクロッカーはプログレ系の代表って見なされるようになった。ジャムバンド系って言ってもいい。もっとも、俺自身はどんなアートも好きだよ。あ、オペラだけはどうも馴染めないけど。
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フィッシュの演奏は、鳥の群れが大空を飛んで行くのにそっくりだ。ばらばらにならず、同じ方向を目指して、上に行ったり下に行ったり。前の鳥や後ろの鳥がどうするのか、いつも必ず判ってるみたいだろ。フィッシュのメンバーはお互いがどうするのか判ってて、それで全体がうまくいってるんだよ。このバンドは何でも演奏できる。だから、どんなのを演奏するかってことになる。「Billy Breathes」の場合、ヤクでトリップするようなアルバムって言っていいと思う。「Dark Side of the Moon」に迫る。トレイ・アナスタシオ (バンドのギタリスト) にはずっと、もっと良いのが作れるだろ、って言ってきてるんだ。
「ヤクでトリップするようなアルバム」の原文は「stoner album」。「stone」は麻薬の俗語 (隠語) で、「stoner metal」とかと同じ使いかただが、うまく訳すのは難しい。
次回はまたU2の予定。
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