ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンを語る (5/6)
「DRUM! Magazine」サイトの記事より。いつのインタビューか不明だが、キース・ムーンの死後だ。ザ・フーは、「リードヴォーカル + リードギター + リードベース + リードドラムス」って話もあるくらい、特異なリズム隊だったが、その「リードベーシスト」が「リードドラマー」について語っている。
→ Partners In Time: John Entwistle & Keith Moon
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彼には難しいビートが、シャッフルとか6/8拍子とか、幾つかある。「I'm Free」じゃ、ピートと俺がドラムスを叩いて、ブレイクだけキースが叩いた。彼には俺たちとは違うふうに聴こえるらしくて、どうもイントロがうまくいかなかったんだよ。俺たちがスネア、ハイハット、タンバリンとかのパートをやったところで、彼がブレイクを付け加えてった。ライブでやる時にはどうやって彼を引き込むかってぇと、ピートと俺でこんなふうにするしかないんだ (狂ったようにステップを踏んでみせる)。
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例えばブレイクになると、普通ならタムを左から右へとか、右から左へとか叩いて行くだろうけど、彼は違う。前に行くんだ。スネアからタムに前に行くってのをよくやって、しかも、右手じゃなくて必ず左手から始める。すごく変わってて、他に見たことがない。本人も自分が何をやってるのか、判ってないんだろうけど。
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ピートが曲作りに専念して2年間何もしなくていいとなると、キースはドラムスを叩くことすらしない。いよいよ録音ってなって初めて、彼が叩きかたをすっかり忘れてることが判るんだ。なので、俺たちはリハーサルで彼の記憶を揺さぶらないといけない。
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