ジョーダン・ルーデス、「The Six Wives of Henry VIII」「Grace for Drowning」を語る (プログレの名盤10傑を語る (4/5))
10の内で少なくとも7つのバンドはあまりにベタな選択だし、どうしようかちょっと迷ったけど、とりあえず紹介することにした。「Music Radar」サイトの2012年5月の記事より。
→ Dream Theater's Jordan Rudess: The 10 Greatest Prog-Rock Albums of All Time
リック・ウェイクマン「The Six Wives of Henry VIII」(1973年)
- ばりばりのクラシックをロックに持ち込んだ、俺が聴いた内じゃ最初のアルバムだ。バッハのフーガにクールなビートを付けたみたいなもんだ。一つ一つの要素は単純だ。コードも単純だ。だが、全体は超クラシック音楽なアプローチなんだ。もう一つ衝撃だったのは、Mini Moogだね。俺がMini Moogを手に入れなきゃいけなかったのは、このアルバムの音が欲しかったからなんだ。彼のライブを見たことがあるが、ステージに3台のMini Moogが並べてあった。それぞれのダイアルにテープでマークしてあったよ。
スティーヴン・ウィルソン「Grace for Drowning」(2011年)
- フェアじゃないかも知れないが、俺自身も参加してる。スティーヴンはとても創造的で芸術的だ。昔、ポーキュパイン・ツリー (スティーヴン・ウィルソンのバンド) がドリーム・シアターの前座をやったことがあって、それ以来の友だちなんだ。スティーブンは画家みたいに、雰囲気を構築して色付けしていく。そして、プログレの要素をまぶしていく。キング・クリムゾン的な要素とか。さらに、隙間を暗黒のエネルギーで埋めていく。そうやって肌合いを織り上げていくのがとても上手いよね。一言、素晴らしい音楽だ。
リック・ウェイクマンは、ルーデスの10傑に挙がるべくして挙がってる感じ。もっとも、このソロ第1作と2作め以降は明らかに方向性が違うんで、挙げるならこれなんだろな。そういや、2012/2/26 にちょっと紹介した、リック・ウェイクマン + トニー・レヴィン + イアン・ペイスって謎のプロジェクトは、どうなったんだろ。
スティーヴン・ウィルソンはやっぱり評価高いね。あんまりフェアじゃない気がするけど (笑)。ポーキュパイン・ツリーは時々聴いてるんで、これも聴かないとな。
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