トッド・ラングレン、「Todd Rundgren's Johnson」を語る (5/6)

25 June 2012  |  Tags: Todd Rundgren

「Guitar International」サイトの2011年6月の記事より。アルバムごとに七変化どころか百変化を見せてくれるトッド・ラングレンが、今回はブルースの神様 (悪魔?)、ロバート・ジョンソンのカバーに挑んだ。この回の「予言」は特に面白い。

→ Todd Rundgren's Johnson: The Interview


  • この先、どんな音楽が流行るかなんてのは、誰にも判らない。例えば、グランジはシアトルから出てきたわけで、そんなもん、シアトルに住んでなきゃ知りようがないよな。だが、音楽を取り巻く状況がどうなってくか、だったら何となく言えるかも知れない。音楽を買って手に入れる手段が、また大きく変わってくるような気がしてるんだよ。

  • iTunesストアはいずれ廃れる。そして、Rhapsodyみたいな月額いくらって定期購読型 (サブスクリプション型) のサービスがとって代わると思う。電話もケーブルTVもネット接続も月額制だろ。誰もが従量制じゃなくて、定額サービスに馴染んできてる。実際にはその10%しか使わないとしてもね。iTunesは、どの曲も一律99セント、「今回限定、69セント!」(笑) なんて小売りの商売を未だに続けてる。間違ってるよ。月額10ドルで全曲ダウンロードし放題、そういうのじゃないとダメだ。そのほうが、聴く側からすれば、どの曲に99セント出そうかなんて面倒なこと、いちいち考えなくて済む。提供する側からすれば、安定した収入につながる。サービスがそういう形に移ったとして、利用をやめる人はたぶんいないよ。音楽業界の姿はガラッと変わるだろうね。


インタビューからちょうど1年たって、1曲いくらってビジネスモデルに陰りが出始めているのは間違いない。ただ、現状はサブスクリプション型ダウンロードよりもインターネット・ラジオ、モバイル・ラジオのほうが注目されてるようだ。

→ Rhapsody (月額10ドル)
→ CNET Japan:サブスクリプション型音楽サービス、米国で売り上げ13.5%増
→ CNET Japan:ネットラジオのPandora、ユーザー数が1億5000万人を突破

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