ジョン・ウェットン、エイジア「XXX」の全曲を語る (4/5)

19 August 2012  |  Tags: John Wetton, Asia

月一くらいでいつも唐突に取り上げてるジョン・ウェットンだが、これは公式サイトの2012年7月の記事より。エイジアの最新作「XXX」について、曲ごとに語っている。

→ John Wetton's Official Website - July 8th 2012


Al Gatto Nero

  • 「Al Gatto Nero」ってのは、家の近くの小さなイタリアン・レストランの名前だ。ジョニ・ミッチェルの「Mermaid Cafe」と同じで、そこは日頃の厄介事を忘れて、くつろいで楽しむ場所なんだ。曲は全てジェフのものだ。俺は歌詞を受け持った。1月にソロ・ツアーで日本に行った時、マネージャーのヴァレンシアが飛行機内で15時間ずっと横に座って、イタリア語への翻訳と発音を教えてくれた。なんとかやっつけられたと思うけど、とことん怪しいだろうな。

Judas

  • スティーヴが俺とジェフとプロデューサーのマイクに、曲の骨格をCDに入れて送ってきたんだ。3人とも、これをアルバムに入れることで一致した。それで、歌詞を考えた。曲は典型的なポップ・ロックなんで、普通のロックな歌詞を付けたんじゃ、月並みだろ。1970年代、80年代の素晴らしいブリティッシュ・ポップ・バンド、例えば10ccとかXTCからちょっと借りてくることにした。つまり、冷酷で辛辣で粗野で残忍で、だけど、それをストレートな声で、すまして甘美に歌うんだ。歌詞に「Judas」(キリストを裏切ったユダのこと) が出てくる。マイクが冗談半分に、タイトルにしたらどうだ、って言うんで、それに飛びついた。砂糖か蜂蜜のように甘〜いコーラスを付けてね。誰のことを歌ってんだ?誰を責めてんだ?って聞かれるよ。EMIの奴のことか?とかね。今は....まだ言えない。

ちなみに、ウェットンのベース・ギターにも「Il Gatto Nero」(黒猫) って名前がついてる。そういう由来だったのか (笑)。

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