ジョン・ウェットン、エイジア「XXX」の全曲を語る (4/5)
月一くらいでいつも唐突に取り上げてるジョン・ウェットンだが、これは公式サイトの2012年7月の記事より。エイジアの最新作「XXX」について、曲ごとに語っている。
→ John Wetton's Official Website - July 8th 2012
Al Gatto Nero
- 「Al Gatto Nero」ってのは、家の近くの小さなイタリアン・レストランの名前だ。ジョニ・ミッチェルの「Mermaid Cafe」と同じで、そこは日頃の厄介事を忘れて、くつろいで楽しむ場所なんだ。曲は全てジェフのものだ。俺は歌詞を受け持った。1月にソロ・ツアーで日本に行った時、マネージャーのヴァレンシアが飛行機内で15時間ずっと横に座って、イタリア語への翻訳と発音を教えてくれた。なんとかやっつけられたと思うけど、とことん怪しいだろうな。
Judas
- スティーヴが俺とジェフとプロデューサーのマイクに、曲の骨格をCDに入れて送ってきたんだ。3人とも、これをアルバムに入れることで一致した。それで、歌詞を考えた。曲は典型的なポップ・ロックなんで、普通のロックな歌詞を付けたんじゃ、月並みだろ。1970年代、80年代の素晴らしいブリティッシュ・ポップ・バンド、例えば10ccとかXTCからちょっと借りてくることにした。つまり、冷酷で辛辣で粗野で残忍で、だけど、それをストレートな声で、すまして甘美に歌うんだ。歌詞に「Judas」(キリストを裏切ったユダのこと) が出てくる。マイクが冗談半分に、タイトルにしたらどうだ、って言うんで、それに飛びついた。砂糖か蜂蜜のように甘〜いコーラスを付けてね。誰のことを歌ってんだ?誰を責めてんだ?って聞かれるよ。EMIの奴のことか?とかね。今は....まだ言えない。
ちなみに、ウェットンのベース・ギターにも「Il Gatto Nero」(黒猫) って名前がついてる。そういう由来だったのか (笑)。
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る