ジョン・ロード、たぶん最後のインタビューで語る (1/2)
今回の割込みは、ジョン・ロードのたぶん生涯最後の長文インタビュー。特に目新しい話はないけど、結局これが最後になったかと思うと、感慨深い。ロシアの「Russian Darkside Webzine」サイトの2011年4月の記事より。ただ、ロシアについての感想や、2002年にディープ・パープルを辞めた後に続けていたオーケストラでのコンサート活動の話は割愛。
→ Russian Darkside Webzine - Jon Lord Interview
オーケストラとの共演について
- ロック・バンドがオーケストラと共演するってアイデアは、リッチーと会う前から持っていた。ジャズのデイヴ・ブルーベック・カルテットがオーケストラと共演したのを聴いて、「うわ、すごいな。これがジャズじゃなくてロックだったら、どうなる?」って思ったんだ。デイヴ・ブルーベックはアメリカのピアニストで、私の若い頃のヒーローの一人だよ。それで、ディープ・パープルが軌道に乗り出した頃に、やってみないか、って言ったんだ。あれがやれたおかげで、私の人生は変わった。
「Made in Japan」について
- あの頃がディープ・パープルの最高の時だ。メンバー誰もがとにかく絶好調だった。実に実に素晴らしい演奏だ。何ヶ月も何ヶ月もずっとツアーを続けてきていて、お互いによく分かり合えていて、たまにちょっと食い違いがあったとしても、目指すところは一緒だった。同じ目標を持っていた。同じものを信じていた。メンバー誰もが自分たちの演奏を信じていた。それが録音から伝わってくる。5人の強力なミュージシャンの間のテンションが伝わってくる。音楽を愛する気持ち、お互いに尊敬する気持ち、そこから生じるテンションが伝わってくる。全てが素晴らしくうまく行っているのが伝わってくる。そういうのがあの録音をあんなに偉大なものにしてるんだと思う。もちろん技術的にも輝いている。演奏も信じがたい。今聴くと、「参ったな。こんなふうに今でも弾ければな」って思うんだよ (笑)。
ホワイトスネイクについて
- 1978年頃、何をすればいいか、判らなくなっててね。そうしたらデイヴィッド・カヴァデイルが、ホワイトスネイクで助けてくれないか、って言ってきた。正直に言って、1年以上いるとは思ってなかったが、アルバムを作ってツアーをやってる内に、だんだん楽しくなってきたんだ。あのバンドでは色んな決定は他に任せて、自分はただキーボードを弾いてただけだ。良いバンドだったよ。だが、1980年代の初め頃、バンドの方向性やデイヴィッドの曲作りに少しがっかりしてきてね。それで、他に何かないか探してたら、イアン・ギランが、ディープ・パープルを再結成するのはどうかな、って聞いてきたんだよ。答えは明らかだった。ディープ・パープルはリッチーと自分で始めたバンドだからね。自分の子供みたいなもんだ。
本人が「Made in Japan」を語ってる口調は、実に熱くて高揚してるんだけれども、うまく訳すのは難しい。
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