エイドリアン・ブリュー、フランク・ザッパを語る (2/2)

04 November 2012  |  Tags: Adrian Belew, Frank Zappa

「5人のギタリスト、フランク・ザッパを語る」っていう「Guitar Magazine」誌の1994年2月、ザッパが亡くなった直後の記事が、2010年8月に「Guitar International」サイトに転載されたもの。ウォーレン・ククルロ、マイク・ケネリー、ドゥイージル・ザッパ、エイドリアン・ブリュー、スティーヴ・ヴァイの5人が、バンドに加わったきっかけやザッパへの思いなどを語っている。

→ Guitar International - Frank Zappa’s Guitarists: Interviews with Five Guitarists of the Zappa Kind


  • 3ヶ月のリハーサルから始めたんだけど、週に5日、日に10時間、実にキツかった。週末は週末で、フランクから翌週のリハーサルの予習だよ。他のメンバーに追いつかないといけないからね。そういう週末に、彼が曲をアレンジするのを見てたら、もう驚異的なんだ。その3ヶ月の間、山ほど学ぶことだらけで、本当に楽しかった。彼は知識の宝庫だよ。ギターの色んな練習法も教えてくれた。例えば、基本のDのコードを押さえて、それをネック上でずらしていきながら、違う弦を違うアクセントで弾いてみるとか。難しい。けど、彼の音楽とテクニックを一通り身につけると、もう何でも来い、何でもマスターできるって気分になる。レコーディングやマスタリングの技術も教えてくれた。週末ごとに、毎晩スタジオに入っては、曲のペースをどう揃えるかとか、曲をどう並べて繋ぎ合わせるかとか、見せてくれたんだ。全く新しい世界が開けて、心底、ファンタスティックな経験だったよ。

  • フランクとの仕事はライブだけだった (スタジオアルバムには参加してない)。「Sheik Yerbouti」のニューヨーク・ライブや、「You Can't Do That on Stage Anymore」に収録されてるやつなんかだ。フランクがツアーの合間に「Baby Snakes」の映画を編集してる時、俺はデイヴィッド・ボウイのツアーに参加することになって、その後は、残念ながら、もうフランクと仕事する機会はなかった。最悪だよ。ザッパ音楽学校にいた間、何もかも素晴らしかったからね。もっと長くいられたらって思ってる。


このへん、2012/5/11 の「テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る」と読み比べると面白い。ってか、ボジオのインタビューが面白すぎるんだけど。

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