エディ・オフォード、イエスを語る (2/10)
「Notes from the Edge」ってサイトにあった記事より。1990年代前半のインタビューと2000年のインタビューを合わせたものとのこと。今回はジョン・アンダーソンとヴォーカルの話。
→ Notes from the Edge - Conversation with Eddy Offord
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曲はオーバーダブを重ねて、交響曲か音の壁みたいになってる。その上に歌を載せるのは、ジョンにとって神経をすり減らす作業だった。曲を全て完成させてからヴォーカルを重ねたか、曲を作りながらヴォーカルを入れていったかは、よく憶えてないけど。
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ジョンの書く歌詞は、自分は大好きだったよ。けど、バンドの面々はみんなキツかったね。「ちっとも意味が判らない! 川がどうした? 山って何だ? たわ言ばかりじゃないか!」。とりわけクリスが辛辣だったな。ジョンは「言葉を色みたいに使ってるんだよ。言葉の意味じゃなくて、響きが大切なんだ」って言ってた。例えば「And You And I」は、「You And I」じゃ音節が一つ足りないってんで、ああなったんだ。
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ジョンは音楽のトレーニングを受けてないんで、それを誰もが批判してた。だけど、自分に言わせれば、それが彼の美点の一つなんだ。よく判らないけど、そうしてみた。結局はそれがうまく行ってるんだよ。
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彼らのヴォーカルは、正直に言って、最初は大して上手くなかった。音程を保てないし、コーラスを録音するのがとんでもなく大変だった。それが2〜3年ツアーを重ねて、上手くハモれるようになってきて、ヴォーカルに自信を持つようになった。本当に良いヴォーカルに成長したんだ。
今日のおまけ:すでに有名だろうけど、イエスの「Roundabout」をポール・ギルバートがカバーしてて、最新ソロアルバムにも収録してる。この曲、「ジョジョ」にも使われてるし、人気だね。ジョン・アンダーソンによると、この歌詞は、「ツアーの移動中、スコットランドのアバディーンからグラスゴーに向かう途中の風景だ。円形交差点 (roundabout、欧米に多い) だらけで、谷間を抜けて行く道がとても長い。雲が低く垂れ込めて、道の左右とも、山々が、頂上を切り取られて、空から現れてきてるように見えたんだ。ロンドンの家まで後24時間だった」。
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