エディ・オフォード、イエスを語る (10/10)
「Notes from the Edge」ってサイトにあった記事より。1990年代前半のインタビューと2000年のインタビューを合わせたものとのこと。最後は近況の話。
→ Notes from the Edge - Conversation with Eddy Offord
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当時の録音を聴き返すことはない。時たまラジオで「Roundabout」がかかってるのを聴くくらいだ。
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イエスの曲では、変かも知れないが、「Time and a Word」が大好きだね。それがアルバム全体 (アルバムも同じタイトル) の評価ってわけじゃないけど。あの曲は本当に美しい。他には「And You And I」も好きだな。素晴らしいよ。
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(プログレッシブロック界のジョージ・マーティン (ザ・ビートルズのプロデューサー) と呼ばれるのをどう思うかと聞かれて) そんなふうに思ったことは一度もない。意味が判らないよ。デイヴィッド・サンチェスやELPやイエスなんかと仕事してきて、素晴らしい時を過ごすことができた。あの頃は、音楽は本当に刺激的で新鮮で革新的だった。それに関わることができて、こんな幸せなことはない。
こんな感じで、もうずっと音楽ビジネスから引退して悠々自適な生活をしていたエディ・オフォードだが、昨年、なぜか突如として復活したのだった。「SonicScoop」ってニューヨークのサイトの2012年8月の記事によると、ニューヨークのザ・ミッドナイト・モーン (The Midnight Moan) って詳細不明なバンドのプロデューサーとして蘇ってきた。息子の友人のバンドなのだそうだ。
→ SonicScoop - Icons: Eddy Offord Re-Emerges in NYC with the Midnight Moan
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ロックから離れた理由は、飽き飽きしたからだよ。最後に仕事したのは、311 (ってバンド) の1994年の「Grassroots」だった。復帰するつもりはなかったんだが、息子に会いにここに来たら、ただの休暇とは違う格別なものになった。アンドリュー (The Midnight Moanのリーダー) に出くわしたってわけだ。それでこうしてスタジオにいるんだよ。
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昔はただのエンジニアでしかなかったが、今は当時よりも音楽寄りになれたような気がする。彼らとセッションして、自分でピアノも弾いたりしてるしね。前より自由になれた気分だ。イエスのツアーに5年ずっと同行してアルバムをライブで再現する手伝いをしてた頃、ライブの80%はOK、10%はだめ、だが10%はマジックだった。そのマジックをまたスタジオで体験したいんだ。
けど、これだけ↓じゃ、どんなバンドなんだか、まるで判らんよ。
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