ジェイソン・ベッカー、ALSを語る (3/5)

08 August 2013  |  Tags: Jason Becker

全身の筋肉が徐々に萎縮してしまう難病、筋萎縮性側索硬化症 (いわゆるALS) と戦っているジェイソン・ベッカーが、ドキュメンタリー映画「Jason Becker: Not Dead Yet」(直訳すると、まだ死んでない) の昨年暮れの公開に合わせて、インタビューを受けている。「Uber Rock」サイトの2012年11月の記事より。

→ Jason Becker - Uber Rock Interview Exclusive


映画の制作はどうでしたか。

  • 最初は疑ってたんだよ。それまでにも色んなオファーがあって、その度に頑張ってきたのに、どれもぽしゃっちまうんで、いい加減うんざりしてたんだ。けど、母親が監督のジェシーとメールのやり取りをして、できる奴らしいってことになった。それで話し合ってみたら、構想とか資金計画とか、何から何まで説明してくれたんだ。気に入ったよ。ネットで見つけたって素材だけで予告編サンプルみたいなのを作ってきて、見せてくれた。もう、一発でノックアウトだ。

  • 撮影は別に邪魔にはならなかった。クルーはどいつもいかした奴らで、みんな仲良くなった。楽しかったね。出来上がりには満足してる。美しい映画だよ。変だし、悲しいし、面白いし、きっと刺激的でもある。俺の人生、俺の音楽をうまく捉えて、最高の仕事をしてくれた。滅入ってる時や泣いてる時の映像は好きじゃないけど、そういうのも俺の一部だ。ただ、朝夕の介護の時間だけは、撮影を勘弁してもらった。

  • 映画を見た人が俺の音楽に興味を持って買ってくれるといいな、って思ってる。お互いにいつくしみ合うこと、お互いにいたわり合うことがどんなに大切か、判ってもらえるといいと思う。人生で重要なのは金じゃない。アート、ソウル、ハート、そしてラブだ。人生が思ってた通りにならなかったとしても、それでも幸せで充実した人生が送れるんだ。


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