スティーヴ・ハケット、ギターを語る (1/7)
「Genesis Revisited II」を出して、こないだ来日したスティーヴ・ハケットだが、これはちょっと古くて、「Guitar International」サイトの2010年11月の記事より。自身の来歴とか使ってるギターとか、色々と語っている。
→ Guitar International | Steve Hackett Interview
最初はどうだったんですか。
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一番初めに聴いていたのはザ・シャドウズやザ・ヴェンチャーズだ。当時のギターソロは西部劇映画のサウンドトラックみたいで、実際にもそういうのが多かった。そこから、長髪の無頼漢が弾くような、泣き、うめき、女の声を思わせるギターに、どう変わってったかってことになるわけだ。
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そもそもの影響は、アメリカ南部 (ブルースのことだろう)、それとデュアン・エディから始まった。どれも好きだよ。小さい頃は「Because We're Young」(デュアン・エディの曲だが、「Because They're Young」の間違い) がお気に入りだった。ラジオ・ルクセンブルグのテーマ曲になってて、当時のイギリスでポップ音楽を聴こうと思ったら、このラジオ局しかなかった。その後は例によってR&Bブームにハマって、もちろんチャック・ベリー、それからザ・ビートルズ、ストーンズ、ザ・ヤードバーズだ。
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それが15歳の時に、「Segovia Plays Bach」ってアルバムを聴いた。(LPの) A面はセゴヴィア (「現代クラシック・ギター奏法の父」と呼ばれるギタリスト) が弾くバッハの曲、B面はハープシコードで弾いたバッハの曲だった。これが自分にとって、ちょっとした革命ってか天啓になった。それまではギターってエレクトリック・ギターのことで、単音楽器だと思ってたんだよ。それが、一度に色んな音が出せる楽器だ、キーボードに引けを取らない楽器なんだ、って判ったんだ。
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ギター以外の楽器のために作られた曲をギターで弾くのを聴いて、最高のギター音楽だと思ったって言ってもいいかも知れない。バッハがバイオリンやチェロのために作った音楽だったわけだから。つまり、自分には2つのルーツがある。ブルースとバッハだ。
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