エイドリアン・ブリュー、「FLUX」を語る (1/5)
再結成記念クリムゾン祭りのいちおう最後。とは言っても、ブリューは再結成組に入ってないので微妙だけれども、(ほぼ) 最新情報として紹介しておきたい。「Something Else!」サイトの2013年6月の記事より。
なお、この回だけ、黒点なしの言葉は、質問じゃなくて、インタビュアーによる解説。
「FLUX」は常に変化し続けるインタラクティブな音楽だ。
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「FLUX」は二度と同じにならない音楽なんだ。アイデアは何十年も前から持ってたんだが、テクノロジーが追いついてなかった。レコードとかと違って、これには終わりがない。たとえリスナーがすでに持ってたとしても、聴くたびにさらにパートを追加していくことができる。
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数ヶ月の内に、ストリーミング・アプリの形で提供したい。曲は、アクセスされるたびに、バラバラに分解されてランダムに再構成される。
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実は少し離れてた。ナイン・インチ・ネイルズで、やってみたかったこと、やってみないといけないことをやってたんでね。結局はうまく行かなくて、FLUXに費やすべき時間を数ヶ月くらい無駄にした。今は準備万端だよ。
今のところはブリューが唯一人のクリエイターで、日々作曲した断片、詩の一節、ドアの閉まる音やトイレを流す音、効果音、などなど諸々を含んでいる。
- コンテンツは、ただの曲、ボーカル、ギター、ベース、ドラムス、ピアノ、自分の普通のソロアルバムでやるようなこと、だけじゃない。それらが別々のパートと一緒に流れて、その度に違う、そのたびに驚かされるものを作り出す。ある曲の一節を聴いてると思ったら、いきなり鳥のさえずり、誰かの会話、ドアの閉まる音、そして別の曲になったりする。
ブリューがやろうとしているのは、終わりのない創造、つまり、同じものが二度と作れないだけでなく、もっと広い意味で、完成するのを拒否するような創造だ。これまでの曲作りのルールからは、全く逸脱している。
- アーティストの立場から、実に魅力的なんだ。まず一節を作ってコーラスをかぶせ、次の一節を最初の一節の別テイクとして作って、みたいなそんな曲作りのやりかたには、ちょっとうんざりしてた。「FLUX」を使えば、曲を本来あるべき姿で作ることができる。曲をどうとでも勝手に作ることができるようになる。完璧だ。サウンドが、自分の音楽人生で、常にベースにあったからね。
ブライアン・イーノの「Scape」ともまた違ったアプローチのようだ。
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