ロバート・フリップ、アンディ・サマーズと語る (6/16)
1984年、フリップとサマーズがアルバム「Bewitched」をリリースした時のラジオ番組を、ファンが録音してて、後から口述筆記 (テープ起こし) したものだそうだ。普通のインタビュー記事と違って、後から言葉を整理・編集したりしてないので、ある意味 (笑)、生々しい。すごくリラックスした雰囲気。
→ Elephant Talk | Interview with Robert Fripp and Andy Summers on WHFS 99.1 in Annapolis/Baltimore
この曲 (Maquillage) は、まずロバートのパートがあって、その簡単なアウトラインをアンディに持ってったってことでしょうか。
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フリップ、サマーズ:その通り。
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サマーズ:実際には、ほとんどスタジオで作り上げた。リハーサルを何ヶ月も前にちょっとやってて、アルバムでこの曲だけ、それが役に立った。ロバートの元々の演奏に私がメロディを付けようとしたんだが、彼は結局、音を取り除いて7/4拍子に仕立て上げて、すごく面白くなった。とっても素敵だよ。私はその上で即興を弾いただけだ。
このアルバムの後半ではギター・シンセサイザーを多用してるようですが、アンディ、最初に使ったのは、ザ・ポリスの「Doo Doo Doo」ですか。それとも、「Don't Stand」でしたっけ。
- サマーズ:「Don't Stand So Close to Me」だ。
アルバム「Synchronicity」でも、「Tea in the Sahara」で素晴らしいギター・シンセサイザーを聞かせてくれてると思ってたんですが、あれは実はギター・シンセサイザーではないんですか。
- サマーズ:あれは全てストラトキャスターとEchoplexでやったんだよ。
どうやって作ったんですか。
- サマーズ:あの曲の録音は、メンバー3人、別々の部屋でやった。なので、ものすごくデカい音が出せたんだ。フィードバックぎりぎりまで持っていくと、音が揺らぐ。アンプのほうを向くか、違うほうを向くか、それだけで音が変わる。部屋の中で的確な場所に立ってないといけない。そして、音をデカくして、ボリュームペダルを使う。フィードバックがまさに始まるってところで、コード・ポジションをずらすんだ。あの曲の録音だけで、10歳は年取ったよ。
3人とも別々の部屋だったってのは、衛生上の問題ですか。
- サマーズ:そうだな。身体的にも精神的にもね。いやいや、正直に言うと、カリブのモントセラトのスタジオだったんだけど、ドラムスの音が一番よく響くのは食堂だった。巨大な木造の部屋で、そこを全て片付けて、スチュワートがドラムスをセットした。スタジオよりずっと良い音だった。スティングはコンソールに直接つないで演奏した。私は壁に沿って6台のアンプを並べて、その時の気分で組み合わせを変えたりしてた。
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