ジョン・ポール・ジョーンズ、「D'yer Mak'er」と「Stairway to Heaven」を語る (30人のギタリスト、この1曲を語る (3/30))
「Guitar World」誌サイトの「ベテラン・ギタリスト30人が語る、この曲でみんなの記憶に残りたい」って記事より。パート1は2014年1月、パート2は、なぜか1より古くて、2013年11月。元々は雑誌の2002年5月号に掲載されたものだそうだ。
→ Guitar World | Thirty Guitar Legends Choose the Song They'd Most Want to Be Remembered by, Part 1
「D'yer Mak'er」(レッド・ツェッペリン「Houses of the Holy」(1973))
-
「D'yer Mak'er」はタイムカプセルにしまい込んで、もう二度と聴かなくていいように、曲名をどう発音するのか、二度と説明しなくていいようにしたい。ボンゾが嫌がってたリズムが2つだけあって、シャッフルとレゲエなんだ。
-
ミック・ジャガーの邸宅だったスターグローブスを借りて(「Houses of the Holy」、「Physical Graffiti」はそこで録音した)、レゲエでジャムってた時、ボンゾは仕方なく叩いてたが、運の悪いことに、ジャムがそのまま曲になっちまった。奴はすごいフィルも少しやってくれたけど、全体は、俺にとっては、身の毛もよだつ代物だ。
「Stairway to Heaven」(レッド・ツェッペリン「IV」(1971))
-
「Stairway to Heaven」も入れたいが、それはもっとポジティブな理由だ。ゼップの全ての要素が詰まってる。フォーク、ケルト音楽、ジャズ、R & B、ハードロック、それに、バンドの売りだったソフトからヘヴィへのダイナミックさがね。
-
自分の演奏も、あるジャーナリストが、曲の最後に出てくるベースラインは史上最高だ、って言ってくれて、嬉しかった。もっとも、残念なことに、史上最高のギターソロの陰に隠れちまってるけど。
あれ、ギタリスト特集じゃなかったのか? 1曲ずつじゃなかったのか?(笑) けど、やっぱりイギリス人だねぇ、この屈折ぐあい。
実際には例えば、シャッフルの名手ジェフ・ポーカロはトト「Rosanna」の有名なハーフタイム・シャッフルを、バーナード・パーディ (この人のグルーブは格別だ) の「Home at Last」、「Babylon Sisters」(どっちもスティーリー・ダン) とジョン・ボーナムの「Fool in the Rain」からパクった (stole) って公言してるし、ボンゾがシャッフルを「嫌がってた」(hated) って言っても、だから下手ってことじゃぁないよな。
- YouTube | Rosanna's Shuffle ... ポーカロの教則ビデオから (日本語字幕つき)
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る