キース・ムーン、ザ・フー加入の経緯などを語る (3/8)

29 December 2014  |  Tags: Keith Moon, The Who

「DRUM! Magazine」誌サイトに2013年8月に載ったもの。元は1972年4月の「Melody Maker」紙の記事とのこと。原題からして「Rare Interview」なんてなってて、確かにかなり貴重だろうと思う。

→ DRUM! Magazine | Moon Probe: A Rare Interview with Keith Moon


機材を壊し始めたのは、その頃ですか。

  • もっと前からだよ。俺たちは派手なアクションが売りで、ピートはいつもギターを振り回すわけだけど、レイルウェイ・ホテルでのギグで、ネックが折れちまってさ。それに、ドラム・セットもバラバラになっちまった。俺が強く叩きすぎるからなんだけど、ダンス・バンド向けのセットを俺みたいなのが叩いたら、すぐにオシャカだよ。

  • 俺のドラムスのスタイルは、このバンドに入ってから、全く変わった。それまでは、元の曲をただコピーしてただけだ。それが、ザ・フーじゃ自分のスタイルを作り出さなきゃいけなかった。スティックさばきはジーン・クルーパから丸ごと頂いた。ものすごい汗かきなんで、スティックがすぐにすっぽ抜けて、飛んでっちまう。どれも観客には大ウケだった。アメリカと違って、イギリスじゃザ・シャドウズみたいなお行儀のいいバンドが主流だったから、観客は、何やってんだ?、って感じだったんだろうな。

「Can't Explain」を作った時のことを憶えてますか。

  • 憶えてるよ。俺たちにとっちゃ、驚異的な大成功だった。トップ20に入ったからな。それっきり二度と入ってない。ちょうどピートが曲作りを始めた頃の曲だ。それまでにも何曲か作ったことはあったんだけど、ようやくペンとインクを買えるようになったんでね。キットから金を借りたんだよ。奴は実際には150ポンドくらいしか持ってなかったんだけど、俺たちから見たら、百万長者だった。クリスは、俺たちを食わせるために、映画の仕事をしに行ってたりした。

今日のおまけ: レッド・ツェッペリンのライブにキース・ムーンが乱入した時の映像。ゼップ・マニアには初級者ネタのようだけど。

→ YouTube | Led Zeppelin - Keith Moon on Stage - Rare Film - L.A. 6/23/77

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