クリス・カトラー、ヘンリー・カウや即興を語る (6/11)
カトラーの公式サイトに転載されているインタビューで、元は「Traverses」誌の1999年の記事だそうだ。
→ Traverses | History, Cow, Texts, Improvisation - Interview with Chris Cutler
即興はいくらでも新しい姿になれると。
- 即興ってのは複雑だし危険だ。絶妙にもなるし悲惨にもなる。実際のところ、大失敗のないところに大成功はありえない。つまり、2つの考え方があって、安全な道を選ぶか、危険な道を選ぶか。私は後のほうを選ぶ。そのほうがずっと面白いし、得るものもずっと大きい。
いつも小さいユニットですか。
- 即興は4人でやるより2人でやるほうが楽だね。安く済む。申し訳ないが、生活がかかってたら、大切なことだ。P53 (カトラーのバンド) の時は、金があったんで、人数を増やせた。ま、金が全てってわけじゃない。デュオのほうが刺激的だね。会話みたいなものだ。そして、会話と同じで、人数が増えるほど、全体をまとめるのは難しくなる。7人を越えたら、たいてい幾つかのグループに分かれてしまうだろ。
ドラマーとして合わせるのが苦手な楽器とかありますか。
- いい質問だ。一概に言うのは難しいな。あるトロンボーン奏者とは合わせられるが、別のトロンボーン奏者とは合わせられなかったりする。この頃はどんな楽器も電気化されてるよね。そうなると、また違ってくる。楽器の音が大きいとか小さいとかが関係なくなるし、だから、基本的には、どれも何にでも合わせられるようになる。
ドラムスをサンプリングしたりしますか。
- いや、サンプリングは嫌いだ。先が読めてしまうからね。電気はアコースティックの音を歪めるのに使うんだ。
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