マイク・オールドフィールド、「Tubular Bells」以外を語る (13/14)

06 September 2015  |  Tags: Mike Oldfield

「Innerviews」サイトの2013年の記事より。2012年のロンドン・オリンピックの開会式に出演した話から始まっている。スペインのマヨルカ島でぐーたら過ごしてた師匠のケヴィン・エアーズを見習ってか (笑)、今はバハマのナッソーで悠々自適なのだそうだ。

→ Innerviews | Mike Oldfield - The Messenger


浮かんできたアイデアをどうやって捕まえるんですか。

  • スタジオの外にいる時には、書き留める。私はもう救いようのないヘビー・スモーカーなんだよ。タバコを自分で巻いて作る。なので、いつも紙を持ち歩いてる。それにちょこっと書き付けるんだ。5〜6個くらいの音符があれば、必ず思い出せる。けど、書き留めないまま1時間も放置しとくと、もう消えてしまう。以前は、そういう小さな紙を大きな瓶にぎっしり詰めてて、アルバムを作る時になると、瓶をひっくり返して、全ての紙をチェックしたりしてた。貴重なアイデアの貯蔵庫だったんだ。例えば「Mount Teide」は、まさにそうやって出来てきた曲だ。Mount Teideは、スペインのカナリア諸島にある山だよ。

アイデアが浮かんでくるのには、スピリチュアルな何かがあったりしますか。

  • たぶんね。それについては何時間でも喋れるけど、そんなことはしない。ただ受け入れてる。神の恵みなんだ。

  • 音階ってのはすごく単純で、13音しかない。その組合せが山ほどあるだけだ。けど、その組合せに何かが合わさるとメロディになってくるわけで、それはスピリチュアルな何かって言っていい。例えば、同じ音でも、曲のどこでどう使うかによって、結果は全く違う。それは、どんなスピリチュアルな要素がその音を囲んでるかが違うからだ。観念的な話になりそうだけど、そういうつもりはない。私はただラッキーなだけだ。

  • 何年か前、超越瞑想 (Transcendental Meditation、TM) を学んだんだ。今はナッソーの海辺に住んで、ボートやジェットスキーを持ってる。気持ちいい日には、一人でジェットスキーでどっかの小島まで行く。そして、泳いだり、浜辺に小一時間ばかり座って、瞑想らしきことをやったりする。深い瞑想に入ると、自分って存在がただそこにいるだけになる。理由は要らない。言葉はただのノイズになる。私に言えるのは、それくらいだ。それ以上のことは考えない。


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