ディープ・パープルのメンバー、「Concerto for Group and Orchestra」を語る (代表作を語る (2/9))
これも「Uncut」誌。2013年6月の記事がウェブに2015年11月に掲載されたもの。イアン・ギラン、ロジャー・グローヴァー、イアン・ペイスの3人が、ディープ・パープルの代表的なアルバムについて語っている。
→ Uncut | Deep Purple: "We Were Dangerous, Unpredictable... It Wasn't Cabaret"
「Concerto for Group and Orchestra」(1969)
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グローヴァー:ジョン・ロードの全てを表してるよな。音楽に境界はないって。
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ギラン:第一楽章は二人の巨人 (オーケストラとバンド) の戦いで、ゆったりした第二楽章で互いに認め合い、第三楽章は美しい調和に至るんだ。
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グローヴァー:イアン・ギランと俺は、まだバンドに加わって5〜6週間しかたってなかった。まだ半分も馴染んでなかったよ。楽譜も読めなくてさ。周りを見回してきっかけ (キュー) を掴むしかなかった。それぞれ自分用のメモを作ってたんだ。「アホな旋律まで待って、ジョンを見る」とか。それが俺たちの始まりだった。
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ギラン:舞台稽古が済んだ後、俺たちはイタリアンを食べに行った。そこでジョンが言ったんだ。「本番の前に歌詞を考えてみるのはどうかな」。俺は言われた通りにレストランで歌詞を仕上げて、それを書き付けたナプキンを譜面台に置いといた。
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グローヴァー:オーケストラとの最初のミーティングは、友好ムードとは程遠かったな。マルコム・アーノルド (指揮者) が楽団員をけしかけたんだけど、何て言ったか、俺の口からはとても言えない。
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ギラン:「クズの集まりだな」って言ったんだ。奴らは俺たちを毛嫌いしてた。お高くとまりやがってさ。思ったよ。「お前らこそ、クソったれの集まりだろ。トム・ジョーンズとのセッションを、サンドイッチ食ったり雑誌みたりしながら、やってたじゃないか」。
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グローヴァー:俺たちはマルコム・アーノルドを信じてたし、奴も俺たちを信じてた。変革を怖がらない勇気があったんだ。それが「男」の証明だ。
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