ロバート・モーグ、シンセサイザーを語る (7/10)

08 July 2017  |  Tags: Robert Moog

シンセサイザーの父、ロバート (ボブ)・モーグが、自らの半生などを語っている。Red Bull Music Academyの2003年の公開インタビューより。なお、本人は2005年に亡くなった。

→ Red Bull Music Academy | Bob Moog


LFOって、スピーカーをブルブルさせるやつですよね。

  • 低周波発振器だね。太い音を出してみよう。(LFOのノブを回す) ハーモニクスが変わっていくだろ。音をさらに太くできる。表現力を高めてくれるんだ。

  • フィルターでは「レゾナンス」も調整できる。音楽に適切な効果を与えることができる。特定のピッチを強調して、独特の効果を生むんだ。(やってみせる) これがレゾナンス無しで、これが有りだ。フィルターが2つあるから、2つのレゾナンスを調整できる。よく聴くと、ステレオの2つのスピーカーから、違う音が出てることが判るだろ。今やってるようにノブを回すと、音像が変化して動き回る。どうとでも演奏者が調整できる。もしも君がキース・エマーソンで、音がしっかり聞き取れるなら、それぞれのノブが何をするか、すぐに判る。

パネル中央にあるのは何ですか。

  • タッチパネルだ。ノブとは別に、色々と調整できる。設定を保存したり呼び戻したりも、ここで出来る。デジタルな操作も可能だ。

あえて批判的な言いかたをしていいですか。もうすぐPowerbook G5が出るのに、なぜわざわざ5倍も大きくて8倍も重いマシンが要るのでしょうか。

  • どう答えればいいかな。ある人にとっては、G5で充分だろう。だが、ある人にとっては、これに繋げて操作するほうが、上手く音楽が作れるだろうと思う。全てノブで調整できるし、どのスイッチもしっかり大きい。ライブで使えるように作ってある。

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