ジョニー・マー、音楽の趣味などを語る (5/5)
去年、ジョニー・マーは自伝「Set the Boy Free」を出版して、そのプロモーションで色々なインタビューに応じている。その内の一つで、「Esquire」誌サイトの2016年11月の記事より。
→ Esquire | Johnny Marr Is a Fan First and a Musician Second
何年か前にモリッシーと会ってますよね。そのことを聞かないと、ファンに殺されそうなんですけど。
- 判ったよ。本にありのままを書いて、要らぬ憶測とか消せたと思ってたんだけどな。昔からの友達とパブで会った。それだけのことだ。
誰が読んでも、あれは嘘っぽいですよ。「この先、どうなるんだ?」って思わせといて、「どうもならないよ。ただ友達と会っただけだ」なんて。
- それが「要らぬ憶測を消した」ってことなんだけど。みんながどう考えたかは判ってる。だけど、ザ・スミスの再結成なんか話し合うつもりは全然なくて、考えるつもりすらなかった。だけど、本当にとっても面白かったよ。友達でいられることが、本当に嬉しかった。いつもそうだったように、好きなレコードのこととか喋り合った。彼はひたすらオランダのショッキング・ブルーの話しかしなかった。俺のほうは、その頃に気になってたアメリカのオレゴン州ポートランドの話とか、色んなバンドの話をした。
それが人間関係の基本ですか。
- その通り。俺たちの間の共通点はそれだ。全く違うキャラクターだけど、何も変わってない。けど、それもみんなの知りたいことの一つだろう。それを俺の本に書かなかったら、それこそ絶対おかしいよ。
私自身はそこで「。(終わり)」って感じましたが、人によっては「... (続く)」って感じただろうと思います。結局、過去のことを書いてはいても、過去に戻るつもりはないってことですね。
- そういうことなんだ。それをミュージシャンは判ってるけど、ファンは判ってないことがある。彼らが望んでいること (バンドの再結成) は、現実には (昔の仲間とパブでダベることではなく)、業界関係者と今後半年のツアーやアルバム作りの打合せをすることを意味するわけで、そんなふうにはならないよ。
うう。あのモリッシーがショッキング・ブルー (1970年前後の女声ボーカルのポップバンド) のファンだとは。リッチー・ブラックモアがABBAのファンってのと同じくらい、インパクトでかいな。
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る