パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (3/4)

03 January 2019  |  Tags: Patrick O'Hearn, Frank Zappa

「Frank Talk: The Inside Stories of Zappa's Other People」って本を書いた Andrew Greenaway って人がやってるザッパのファン・サイト「Idiot Bastard」に掲載されたもの。2018年2月のインタビューとのこと。

→ Idiot Bastard | Interview with Patrick O'Hearn, 05.02.18


アーサー・バロウが「Of Course I Said Yes!」って自伝の中で、あなたとテリーはアレンジに従わずに勝手に弾いてたんでクビにした、そうフランクが言ったと書いてるんですが、本当とは思えないんですよ。わざとそう言って、アーサーにちゃんと弾かせようとしたんじゃないか、って思うんですが。

  • テリーと私はクビになんかなってないよ。自分たちでバンド (Group 87のこと) を始めるために抜けたんだ。1978年のヨーロッパツアーが終わった後、半年くらい何もなかったんで、辞める頃合いかなと思った。フランクは残念がったけど、理解して支援してくれた。

1978年はバンドにベースが2人いたことになりますが。

  • たしかその年の10月だったか、フランクから、数日だけツアーに加わってくれないか、って言ってきた。アーサーと他のメンバーとの間で軋轢が強くなってきて、私に緩衝材になって欲しかったんだろうと思う。

そうやって一時的にバンドに戻った時、ヴィニー・カリウタと組んだわけですが、どうでしたか。

  • 彼の演奏は爆風だ。熱くて素晴らしいミュージシャンだね。

1978年の「Saturday Night Live」はどうでしたか。

  • 最も記憶に残ってるのは、リハーサルの前にスタジオの入口でドン・パルド (アナウンサー) が私を呼び止めて、「奴らはどこ行った? バンドはどうなった?」って聞いてきたことだ。テリーやエディ・ジョブスンやルース・アンダーウッドやレイ・ホワイトのことを言ってたんだ。顔見知りが私しかいなかったんだよ。SNLの面々にまたお目にかかれたのも、あの興奮をまた体験できたのも楽しかったけど、1976年ほどではなかったな。

ザッパバンドの色んなゲストについて、感想を聞かせてもらえますか。まず、L シャンカール。

  • 偉大で愛すべき人物。

フロ&エディ。

  • 賢くておかしな人たち。

シュガー・ブルー。

  • リトル・ウォルターから後、最高のハーモニカ。

ロイ・エストラダ。

  • 変。

ラルフ・アームストロング。

  • 恐るべきベーシスト。

ジョン・ベルーシ。

  • 面白くてすごく独創的。

ウォーレン・ククルロ。

  • すごく独創的な素晴らしいミュージシャン。親友。

ミッシング・バーソンズのことは、懐かしい思い出ですか。

  • もちろんだよ。

余談。Group 87の1枚めは、ずいぶん長く高額なプレミアがついてたんだけど、こないだ何と1000円で再発売されて、たいへん有難い。ようやく手に入った。メンバーは、マーク・アイシャム、ピーター・モーニュ、パトリック・オハーン、ゲストでテリー・ボジオ、ピーター・ウルフ。

→ Amazon | Group 87

他に、ウェザー・リポート「Live and Unreleased」なんかも安く再発売されて、ソニー、偉いぞ。アルフォンソ・ジョンソン+チェスター・トンプソン (*) とか、ヴィクター・ベイリー+オマー・ハキムのライブも聴けて、なかなか強烈。

→ Amazon | Weather Report - Live and Unreleased

(*) その後はジェネシスのサポート・メンバーになったわけだけど、その時の談話が「ジェネシスは昔から大好きで、よく聴いてたんだよね」。へー、みたいな。

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