ジョーダン・ルーデス、「Free Hand」「In the Court of the Crimson King」を語る (プログレの名盤10傑を語る (2/5))
10の内で少なくとも7つのバンドはあまりにベタな選択だし、どうしようかちょっと迷ったけど、とりあえず紹介することにした。「Music Radar」サイトの2012年5月の記事より。
→ Dream Theater's Jordan Rudess: The 10 Greatest Prog-Rock Albums of All Time
ジェントル・ジャイアント「Free Hand」(1975年)
- 俺にとって特に重要なバンドだ。対位法やリズムの扱いがとてもユニークで、他の誰とも違う。圧倒的な影響を受けたよ。ロック界のバッハって言ってもいい。長い時間かけて勉強させてもらったが、それは一曲一曲をどう演奏するかじゃなくて、どうすればああいうふうに聴こえるかなんだ。たぶん8回くらいステージを観たことがある。デレク・シャルマン (ヴォーカルなど) の手の動きが、まるで指揮者みたいで面白かったな。
キング・クリムゾン「In the Court of the Crimson King」(1969年)
- 永遠の古典の一つだ。ジャンルに関係なく偉大な音楽の一つなのは間違いない。今でも愛聴してるし、ピアノでゆっくり演奏したりしてる。圧倒的なテーマが幾つも聴けて、もちろん「The Court of the Crimson King」は本当に心に残る。グレッグ・レイクの声がまた純粋で、けがれがない。驚くべきヴォーカリストだよ。もう一つ、単純でメロディックなパートから全くの混乱とカオスに、自然にうまくつながっていく。素晴らしい。メロトロンも満載だしね。このアルバムのスコープは途方もない。
ジェントル・ジャイアント、「Just the Same」って曲がソロアルバムの「Road Home」でもカバーされてるけど、やっぱり日本じゃマイナーだよなー。プログレ + ポップってことじゃ、面白いんだけど。ってか、デレク・シャルマンが今じゃ音楽業界の実業家になっちゃってるとは知らなかった。
キング・クリムゾンについては、話し出すと長くなるので (笑)、またの機会に。
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