ジョン・ウェットン、エイジア「XXX」の全曲を語る (2/5)
月一くらいでいつも唐突に取り上げてるジョン・ウェットンだが、これは公式サイトの2012年7月の記事より。エイジアの最新作「XXX」について、曲ごとに語っている。
→ John Wetton's Official Website - July 8th 2012
No Religion
- まずバッキングのトラックを、スティーヴとジェフのアイデアから作った。次に、俺がエンディングをいじくってコーラスにした。そして歌詞を考えた。失業のことを書くことにしたんだ。この界隈でも大勢がクビを切られてる。そういう苦悩や鬱な気分を反映させた。ヴァースはすごく汚い。ブリッジはもっとメロディックにした。コーラスが一番大切なメッセージだ。その無職の男は、少しばかりの金を手に入れても、ギャンブルにつぎ込んじまう。彼は男を待っているが、その男は彼に何も与えず、人生を変えるにはって話をするばかりだ。その人生変革の (キリスト教でいう) 公現祭のことを、天使のようなミス・ラドに告げさせることにした。実際には、ミス・ラドヴィカは家の近くにあるコーヒー屋の店員なんだ。俺の歌詞は実生活を反映してるのかって、よく聞かれるけど、いつもだよって答えることにしてる。俺はこの曲のパワーが好きだ。ミキサーのマーク・エヴァンズが良い仕事をしてくれた。
Faithful
- ジェフと一緒にコーラスを書いた。コード進行は古典的なC-Am-Dm-G-Cだ。ジェフに「タイトルはFaithfulでどうだ?」って言われて、それは自分じゃ思いつかなかったんで、やられたよ。歌詞はひとりでに出来上がった。やけに感傷的な歌になったが、ポール・マッカートニーだってジ・イーグルスだってボン・ジョヴィだってそうだろ。和声は控え目にして、盛り上がったところでは、機関車のように突進するんだ。ドラムスが素晴らしい。ソロも決まってる。
ところで、ウェットンは腱鞘炎 (正確には手根管症候群、carpal tunnel) で、今はピアノを弾くのもままならないらしい。手術しても良くなるかどうか判らないって医者に言われて、かなり参ってる気配。公式フォーラムのスレッドで、下の一連の発言あたりから。PCのキーボードは (何とか?) 打てるようだけど。
→ The Official John Wetton Website Guestbook: John a Question for You #1494
→ The Official John Wetton Website Guestbook: John a Question for You #1495
→ The Official John Wetton Website Guestbook: John a Question for You #1502
最近の記事
- 2023/7/29 - ロバート・フリップ、イーノやボウイやクリムゾンを語る (1/4)
- 2023/1/22 - ジェフ・ベックを語る
- 2019/9/21 - トーマス・B・W・ベイリー、日本のインディー系レコード店を語る (1)
- 2019/9/13 - ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムを語る
- 2019/4/27 - ラルフ・ヒュッター、過去をふり返る (1/3)
- 2018/8/2 - パトリック・オハーン、フランク・ザッパなどを語る (1/4)
- 2018/5/23 - トニー・ヴィスコンティ、T・レックス「Electric Warrior」を語る (キャリアを語る (1))
- 2018/4/16 - ドゥイージル・ザッパ、アラン・ホールズワースを語る (1/2)
- 2018/1/11 - デイヴ・グロール、ジミー・ペイジ&ロバート・プラントと語る (1/7)
- 2018/1/7 - アラン・ホールズワース、ファンの質問に答える (1/4)
人気の記事
- 2016/1/26 - トニー・ヴィスコンティ、デイヴィッド・ボウイを語る
- 2015/12/1 - 色んな関係者、ジェフ・ポーカロを語る (1/3)
- 2014/9/8 - ロバート・フリップ、「キング・クリムゾンの掟」を語る
- 2013/9/9 - コージー・パウエル、デビュー当時を語る (自らのキャリアを語る (1/12))
- 2013/2/9 - ラルフ・ヒュッター、クラフトワークの音楽を語る (1/4)
- 2012/7/4 - エドワード・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ルカサーと語る (1/14)
- 2012/6/1 - スコット・ハルピン、キース・ムーン代役事件を語る (1/2)
- 2012/5/11 - テリー・ボジオ、エイドリアン・ブリューを語る
- 2012/3/31 - 記者、リッチー・ブラックモアを語る
- 2012/1/15 - スティーヴ・ヴァイ、ヴィニー・カリウタを語る