ジェフ・ベック、「Where Were You」を語る (30人のギタリスト、この1曲を語る (9/30))
「Guitar World」誌サイトの「ベテラン・ギタリスト30人が語る、この曲でみんなの記憶に残りたい」って記事より。パート1は2014年1月、パート2は、なぜか1より古くて、2013年11月。元々は雑誌の2002年5月号に掲載されたものだそうだ。
→ Guitar World | Thirty Guitar Legends Choose the Song They'd Most Want to Be Remembered by, Part 1
「Where Were You」(ジェフ・ベック「Guitar Shop」(1989))
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俺が作った内で、たぶんベストな曲だ。俺の演奏のマイルストーンでもある。新しいユニークなスタイルを作り出せたからだ。鍵はベンド・ハーモニクスを発見したことにある。基本はハーモニクスもどきで、トレモロ・バーを使ってメロディを作るんだ。新しいアルバム「You Had It Coming」(2001年) じゃ、さらにもっと使ってる。
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これを思いついた元は、ブルガリアン・ヴォイスのアルバム「Mystere des Voix Bulgares」だ。あれは驚異的な代物だよ。宗教体験っていってもいい。あの女性たちがみんなで歌うと、これまで聴いた内で最も驚くべきサウンドになる。1/4音階でスケールはむちゃくちゃだが、とてつもなく感情に訴えてくる。ギターでもベンド・ハーモニクスとトレモロ・バーを使えば、あれが再現できる、新しい音のパレットだ、そう気がついたんだよ。
「Where Were You」の発想の元がブルガリアン・ヴォイスだったってのは知らなかった。「You Had It Coming」ってのは「Nadia」とかのことだろう。ただ、前にもちょっと書いたけど、思いついたからって、おいそれとやれる技じゃないよな。恐ろしい。
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